山内ツル子で重なる偶然、音楽が紡ぐ縁。

愛おしくなるくらい濃密な夜だった。

昨晩、夕食の後は、樋口ヨシトくんの店「山内ツル子」に。
山内ツル子はヨシトくんのおばあちゃんの名前らしい。
おばあちゃんを忘れないため、
思い出すうちは、その人は生きてるという
永六輔さんの言葉を実践するかのように、店にその名前をつける、
そんなヨシトくんの考え方が大好きだ。

ヨシトくんと話すと、いつも音楽の話になる。
まあ音楽を通じて知り合ったし、
ヨシトくんは人気バンド、八重山モンキーの
メンバーなんで、当たり前と言えば、当たり前なんだが。
話せば話すほど、ヨシトくんの音楽に対するピュアな姿勢に共感するし、
ワシの音楽に対する考えと似てることに嬉しくなる。
昨晩は石垣の後輩ミュージシャンたちがいかにすごいか、
という熱い話を聞いていた。

と、そこに現れたのは、
石垣信一郎くんと、ヨシトくんがさっきまで
「すごい奴がいる」と、噂してた、タカラツネアキくん。
石垣信一郎くんはちょうど去年の同じ日、石垣島で会って、
去年3月には縁あって大阪のポーポー屋で民謡ライブを
手伝わせてもらった若き八重山民謡の名手だ。

今回会えると思ってなかったので、おおお!と感激したが、
話す間もなく、当たり前のように、そこで3人のセッションが始まる。
いつもここではこんなふうに、
遊びのような感じで音楽があるんだろうな。


そして演奏する曲は宮古のスナッチの曲「いつまでも」。
石垣の若者の間では定番の曲らしい。
ツネアキくんは、今回初めて会ったけど、
ヨシトくんが褒めるだけあって、
すごく柔らかいいい声をしてる。
極上のセッションを一人で聴く贅沢な時間だ。

橋本ヒネモス 亮介さんの投稿 2018年1月6日土曜日

と、そこに現れたのは、なんと福岡の松本さん!
松本さんはワシの勤める会社のOBで、
福岡で沖縄料理のお店「がちまやぁ」を営んでおられる。
ワシが福岡におる頃、足繁く通っていたお店だ。
そしてヨシトくんも福岡にいた頃、松本さんと縁があり、
信一郎くんもお店に行ったことがあるらしい。
つまり、ツネアキくんを除く3人が3人とも、
松本さんとそれぞれに繋がっていたのだが、
一堂に会するのは初めて、という夜だったのだ。

なんだかとてもややこしい関係なのだが(笑)、
みんなの共通言語が音楽なのだな。
若い二人が別の宴会に流れた後も、
音楽の話で会話が絶えることがない。
日付が変わる頃、松本さんは帰られたが、
酔っ払ったワシとヨシトくんの二人、
延々と話が続く。
ヨシトくんとは、長い縁だが、
こんなにじっくり話をしたのは初めてかもしれない。

きっと数年後にも思い出すような、
愛おしい夜になった。

さあ、今日は1日を石垣で過ごす最後の日、
生憎の雨降りだが、
これ幸いと何することもなく、
なまけて過ごすことにしようか。

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