良元優作トリオ@ムジカジャポニカ 。

さて、昨日の休日をはさんで本日は営業日なので、、、
というわけではないが本日もムジカジャポニカに。
これでムジカ営業日で言うと、4日連続の出勤です。

本日は良元優作さんレコ発、東京ユニットバージョン!
ベースの服部将典さんと、
ドラムのみしませうこさんが、東京から来てはります。
服部さんが優作さんとやるのは何度か観てますが、
みしまさんは、観るの自体初めて。
でも、こないだいち早く手に入れた
優作さんの新譜「ゆうれい」で、
迫力あるドラム叩いてはったんで、
ぜひ観たかったんであります。

まずは、その、みしまさんのドラムに
度肝抜かれた「ペンノレ」から。
来た来た!この祭り太鼓みたいなドラム。
元々韓国民謡らしいこの歌にピッタリの、土着的な強さが加わる。

服部さんのベースも、地の底から聴こえて来るような迫力。

優作さんの声は、それに負けず、というかその音を味方につけて、
めっちゃ生き生きしてる。

二曲目は、この回フルモデルチェンジした「サンバレー」。
これはうってかわって、ちょっとカントリーフレイバー。
リズム隊も、めっちゃ軽快に刻んで行く。
ああ、今日も絶対、ええライブになる!

「星を見ながら」は、諸般の事情で、
今回のアルバムには入れられなかったらしい。
ええ曲やのに、残念やなあ。
じゃあ、頭に刻まなきゃ、やな。
うん!めっちゃいい!刻み込んだ!

「春の虹」は、ちょっとボサノバ入った軽快な曲。
落ち込んだとき、ほんま隣にそっと座っててくれるような歌。
服部さんのベースが流れるように軽快にリズムを刻む。
軽快やけど、ひとつひとつの音の後ろに、
何か背景が見える気がする。
深くて、優しい音。
ああ、このベースの音、好きやなあ。

「水滴」で気がついたが、いつからやろか、
みしまさん、マレットからブラシに持ち替えてる。
このちょっとかわいらしい曲に、
ブラシがよく合う。

おー早くも「キムおじさん」!
同じくブラシで空気を作るみしまさん。
服部さんは、音をひとつひとつ、
紡ぎ出すように丁寧に置いて行く。
優作さんの声は、夜の路地裏で歌ってるように
空気に溶け込んで行く。
そして、ワシの大好きなギターソロ!
ああ、哀しく美しい。切なくて、あったかい。
これはまさに映画、今までは短編映画みたいやと思ってたけど、
今日は、長編映画と思えるほどの内容の濃さだった。

そして、鈴木常吉さんの「石」。
うわ!すごいテンション。
風圧でぶっ飛ばされそうな気がした。
服部さん、確か鈴木さんとも、この曲やってたなあ。
すごいテンションのまま、最後まで走り切った。
間違いなく名演!聴けて嬉しいー!

「たんぽぽと太陽」も、めっちゃカッコよかった。
ドラムとベースが、それぞれにカッコええ。
もちろん、一緒にリズム作り出してるんやけど、
耳をこらして聴くと、全然違うことやってるみたいで、
でも、全体で聴くと、やっぱり結合してて、不思議で面白かった。
優作さんもギター、エレキに持ち替えて、
ちょっとペコペコの音でカッコええ。
一風変わったロックって感じの演奏やったな。

「へたくそな歌」、実は聴くの久しぶりかも。
このリズム隊で聴けて得した気がする。
すごくドラマチックで、余韻の残る仕上がりになっていた。

一部最後の曲は「道間違える」。
これがまた、おもろい仕上がりやった。
激しいんやけど、ロックというよりは、ジャズな感じがする。
なんかすごい上質感。
ワシにとっては、この曲の見せる初めての表情やった。

今日は客席にもミュージシャンが多い。
ワシの知ってるだけでも、
優作さんバンド大阪ユニットの今井健太さん、
ドラムのせんちゃん、ラリパパのギター、ガンホくん、
pug27のサックス小泉さんもおる。
もうワンユニット作って、お釣りくるやん!
どーでもええけど、JOKEの原やんもおる(笑)

2部は「京阪電車」から。
シン!て音が聴こえて来そうな演奏。
ちょっとロマンチックなこの曲に、
服部さんの深い音のベースがよく合う。
みしまさんのブラシがスネアの皮をこする。
まるで降り積もる雪のような音。

「緑のタイルのいかしたテーブル」は、
一転して、メッチャええノリ!
そのままの勢いで「天ぷら」に。
この二曲だけ取り出したら、
ダンスバンドかと思えるくらい、
ええノリでございました。
これ、CDでは、良元少年少女合唱団が歌ってて、
それがまた素晴らしいです!

「まあいいやで日が暮れて」が
作り出す空間の広さが気持ち良かった。
夜露に濡れる誰もいない高台の芝生に、
ワシと、その曲だけが存在してるような気分。
聴き終わった後は、聴く前より少し、
心が広くなってる気もして、ええ気分やった。

日暮れつながりで「昨日見た夕陽」。
ちょっと朗読の混じったような歌い方。
咆哮のようなスキャットも混じる。
この曲聴いて、10年くらい経つと思うけど、
少しずつ、少しずつ、変化している。
変化というより進化か。
進化というより深化か。
どんどんこの曲の持つ孤独感が深まってる気がする。
しかし不思議なのは、孤独感の深まりと共に、
何か希望みたいなものも生まれて来てる気がするのだ。
その深化のベクトルに、このリズム隊は、ピッタリ同調している。

「帰り道」は、アルバムではpug27とやって、
ロックステディ調になってる。
優作さん、その話をし始める。
客席にはpug27の小泉さんもいる。
もしかして共演?と思ったが、
「ほんなら、普通の帰り道、
行かせて頂きます」(笑)
いつもよりちょっとテンポアップしてるみたいやけど、
ノーマルな帰り道。
これも、いい演奏。
♪〜いつまでも歌いたいなと思うのさ〜
の歌詞のとこで、客席から「歌え歌え!」の女性の声援(笑)
初めて聴きましたわー。
じゃあ、動画は、pug27と共演したロックステディ・バージョンで。

「ペプシドライブ」でも、気がつくと
服部さんのベース音を追っていた。
あんな深い音、どうやって出せるんやろ。
と言って、音が飛び出して目立ってるわけやなく、
しっかり優作さんを支えてて、
ドラムも含め、そんなええ音に支えられてる
「ペプシドライブ」は、やっぱり素晴らしいのでした。

優作さん、ピアノに座って「ゆうれい」。
ポロンポロンと、メロディーじゃないもの弾き始めたけど、
すぐ「ゆうれいや」とわかった。
うー!この曲でも、このトリオの素晴らしさが際立ってる。
じわーんと染みて来る。
これが、本日のラストソングだった。
アルバムのタイトルソングでもある。
覚えておいてください。ニューアルバムのタイトルは「ゆうれい」。

で、アンコールは「ねぎねぎブギウギ」。
今日の演奏は緊張感あって、
合いの手とか入れにくい感じやったんやけど、
この曲は別。
もちろん観客みんなで叫ぶ。
「ネギーーーーっ!」
あー楽しい!

で、「永遠に続くわけがない」。
いやいや、永遠に続いてほしい、
嬉しいライブですよー。

優作さん、ピアノに戻って「I wish I know how」
いやあ、めっちゃ楽しく終わってくれた。
ほんまよう知ってるはずの良元優作さんの、
違う面がいろいろ観られた嬉しいライブでした。

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