知久寿焼 〜ムジカ草木張月のワンマンショウ。

二月の初日、木曜日は、ムジカに知久寿焼さんのソロライブに。
知久さんのソロって、むちゃくちゃ久しぶりかもしれない。
さすが、知久さん、開演30分以上前に行ったのに、
もう座席は、ほぼ満席。
なんとかひとつ空いてる席を見つけて、巨体を捻り込む。

ライブが始まる。
体も気も弱かったけど「この世の中は信じるに値する」
と思ってた少年の頃のまっすぐな気持ちを思い出す。
知久さんは、ある意味、その気持ちをずっと大切にして、
か細くて貧弱な、そのまま育ててきてはったんやろな、となんとなく思う。
優しさの中に揺るぎない強さもある気がする。

知久さんのライブでびっくりするのは、再現性の高さ、
それは、技術の高さに裏打ちされてるんやと思う。
けど時々とちりはる。それが嬉しくなる。
生の醍醐味っすね〜。

「金魚鉢」沁みたなー。
知久さんの歌には、しばしば金魚が出てくる。
ワシにとっての金魚の記憶は、そのまま子どもの頃の記憶につながっている。
なので、知久さんの曲聴くと、
子どもの頃を思い出し、あの頃感じてた行き場のなさまで思い出して、
息苦しいくらい、切なくなったりする。

一部は、めちゃくちゃ優しかったなあ。
ちょっとうつらうつらしてもうた。

二部、一曲目の途中、いきなりよだれが出て、仕切り直し(笑)
わかる!
ワシも、別に何か食べてるわけでもなく、涎が出る時がある。
それが老化ってもんすよね。
くしゃみが出そうになっての中断も(笑)
一部には、ハーモニカ忘れでやり直しあったなあ(笑)
けど、知久さん、愛嬌あるから、めちゃくちゃ嬉しくなっちゃって、
ライブが余計盛り上がるんよなあ。

「死んぢゃってからも」の
「あなたのいないこの寂しさは、僕の宝物」という歌詞、
聴くたびに、もすごく共感するし、
なんか大切なこと、教えてもらってような気になる。
ワシも、何人か「もういないんだ」と思うと、
寂しくて仕方ない人がいる。
けど、こんなに寂しく感じられる人と会えたってことが、
すごいことなんや、宝物なんや。

「らんちう」のイントロが始まると、ひときわ拍手。
やっぱり人気あるんやなあ。
ワシもめちゃくちゃ嬉しいんやけど、
「たまの曲以外にも、いい歌、いっぱいあるのになあ」と思わんでもない。

「ロシアのパン屋」でも大喜びの観客に、
知久さん、「お客さんたち、趣味が変だね」(笑)

おお「月が見てたよ」ワシがいま一番好きな曲かも、の曲。
に合わせてミラーボール。
ムジカスタッフ、グッジョブ!
ほんまにきれいな曲、
ミラーボール回ってるとこでグラス持ってたら、
ときどき白い光がグラスに飛び込む。
なんか月が落ちてきたみたいでキュンとロマンチック(笑)

ラストは「電車かもしれない」
観客、大喜びで手拍子、歌う人もおった(ワシだ)

終わった途端、知久さん、「ハートランド一本お願いしまーす!」
、、てことはアンコールは、、
オクノ修さんの「ハートランド」?

かと思ったら、南正人さんの「夜をくぐり抜けるまで」でした。
初めて聴いたけど、めっちゃええ曲!
知久さんの声に合ってる。
つーか言われなければちょっと新路線のオリジナルに思えるかも。
知久さんは「おまえ」とか言いそうにないけど。

おお!ムジカ関係者が制作した双葉双一さんのトリビュートアルバムから
知久さんがカバーした「走るのってすてき 」。
出たばかりのアルバムなんで、生で聴くのはじめて。
ああ、嬉しい!ああ、いい曲。

オーラスは「川っペリムコリッタ」。
おお!実は今日一番聴きたかった曲。
嬉しいわー。

知久さんのライブ行った後は、いつも、
漏れなくなんだけど、
この日も、幸せな気分に包まれて帰りました。

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