カニコーセン &工藤祐次郎@JOKE。

昨晩は久しぶりにJOKEでライブ。

ワシは最近ライブの開始時間を間違えることが多い。
なんだか勝手に20時開始やと思い込んでて、
開始10分くらい前に着くと、既に店の中から
カニコーセン くんの声が聴こえてきた。
19時半開始だったようだ。
その日の早い時間に開始時刻確かめる習慣をつけんとな。

ドアを開けると、人!人!人!!
原やんに「集客よろしゅう!」言われてたのに、大盛況やん!
嬉しい。
空いた席なかったので、立ったままカニコーセン くんを聴く。
カニくんの穏やかに見えて、実は荒ぶる魂が顔を覗かせる。
何かの贖罪のように、誰かに訴えるかのように、
声を張り上げている。
たまたま今日、熱が入ってるのか。
心境に何かの変化があったのか。
シレーッとしてるカニくんが垣間見せる激情が好きだ。
心で泣いて、それを表情に出さないように歌う、
それでも、こぼれだす真情。
カニくん、また新しい次元に進化し始めてる気がした。
これからがますます楽しみだ。
今日は、やらなかったか、ワシの来る前にやったのかもしれないが、
「聴きたいなあ」と思ってた大好きなホットラインを。

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そして、久しぶりに観るのは、JOKE初登場の工藤祐次郎くん。
工藤くん、こんなにギター上手かったっけ?
こんなに歌詞、繊細だったっけ?
こんなに心の中に囁きかけるように歌ったっけ??
進化が凄い。
身近で小さな出来事から、普遍を感じさせる歌詞。
ある意味、高田渡さんのようで、
「くぬぎ」の鈴木常吉さんのようでもある。

まるで小津安二郎の映画を観てるかのような「初盆」にも驚いたが、
「団地の恐竜」のあまりにも今日的な美しい哀しみ。
それを彩るギターの繊細な演奏がまったく正しい!と思った。
この歌にギターを付けるなら、こうでなくてはならない。
こうするためには、これだけの技術が必要なのだろう。
工藤くんのギターの上達は必要に迫られた進化だったのかもしれない。

高田渡や小津安二郎を引き合いに出したが、
何も懐古主義の古臭い音楽ではなく、
詩の中にも2019年に32歳である工藤祐次郎でないと持ち得ない
視点、表現があって、
それがきっと10年後、20年後に初めてこの曲を聴く心にも届く
普遍を持っていることが素晴らしい。
ワシは、どうやら工藤祐次郎というミュージシャンを低く
見積もっていたのかもしれない。
前回ライブを観たときも、確かそう感じたのだが、
今回の工藤くんは、それを遥かに上回る大きさで
ワシの前に現れた。
自信を持って言おう。
「工藤祐次郎、オススメです!」

本人出演のPVがありましたよ。

ライブ後、久しぶりにカニくんとゆっくり話す。
いろいろあるみたいだが、カニくんらしく、
乗り越えようとしてるようで安心した。
カニくんはワシの知り合いの中で、
トップクラスに頭のいい人で、常に冷静に思えるのだが、
マグマのような激情を抱えてる人でもあるのだな。
その激情から、どうしてもこぼれ出す哀しみが、
あの数々の名曲に繋がってるのだとしたら、
音楽というのは、なんて残酷なものなんだろう、
という気もした。
本人でも抱えきれないような、どうしようもない感情から
名曲が生まれる。
しかし、曲にしないと、それはもっとカニくんの中に、
たまり、増殖していくのかもしれない、とも思う。
カニくんに音楽という吹き出し口があってよかったのかもしれない。
人前に晒すことで、抱えきれない感情を外に出して、
冷静に見ようとしているのかもしれない。
カニくんのファンとしては、
なんとかその激情と付き合いながら、
私生活も幸せな上で、いい音楽を生み続けて欲しいと願う。

JR最終の時間が近づいてきた。
加古川まで帰るカニくんが急いで帰って行く。
工藤くんともゆっくり話すのは久しぶりだ。
今日観て、素晴らしかったことを言おうとするが、
うまく言葉にならない。
今日、誘って工藤くんを初めて聴いた片岡くんが
工藤くんをすごく気に入ってくれて、
CD全部買ってくれた。
なんか、もうそれで十分かもしれないなあ、と思ってしまった。
ワシももちろん一番感激した「団地の恐竜」のCDを頂いた。
工藤くんとも、もう5年くらいの付き合いかな、
なんかたわいもない話が楽しい。
工藤くん、次の日(つまり今日)はオフで、
明後日から長野を回るらしい。
ワシの憧れのネオンホールにも行くらしい。
もっと前から知ってたら、追っかけてもよかったなあ!
ニュージャパンか大東洋で泊まる、と言ってた工藤くんに
「うちに泊まったら?」と言えないほど、
掃除してない我が家が残念だった。

カニコーセン と工藤祐次郎、
どちらも、さらにワシにとって大事なミュージシャンになった
嬉しい夜であった。

#カニコーセン #工藤祐次郎 #JOKE

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