寺尾沙穂@ムジカジャポニカ 。

本日は、ちょっと久しぶりかな?
ムジカジャポニカに寺尾紗穂さんのライブを観に。
前々から聴きたいと思ってたんだが、
ライブ予定、気がつくと既にソールドアウトだったりして、
やっとこさ、予約できたのが、
ワシのホーム、ムジカジャポニカだったのは、
なんか不思議な縁のような気がした。

寺尾紗穂さん、知る人ぞ知るシュガーベイブの寺尾次郎さんの娘さん。
お父さんの次郎さんは音楽引退後、映画好きが高じて、
フランス映画中心に字幕翻訳家として活躍して、
「勝手にしやがれ」とか「気狂いピエロ」とか、
有名映画の翻訳、してはった。

紗穂さん自身も東大大学院を卒業され、
エッセイや映画評論でも有名という才媛。

今回は人気ベーシストの伊賀航さんと二人でのライブってこともあって、
ムジカは、ソールドアウト。溢れんばかりの人だ。
一部は、紗穂さん一人でピアノの弾き語り。
透き通った声が、満員のムジカを静かな空間に変える。
その透明感を浮き立たせるピアノ。
音楽は、静かに、少しずつ、
核心に向かって行くような気がした。
広がる音楽と言うより、深まる音楽。
ピアノは時折、ジャズっぽいタッチが混じる。
それが、またスパイスになって、余計に世界が深まって行く。
寺尾さんの文学性がすごくよく出てると思う名曲、
「たよりないもののために」で、一部は終了した。

二部は伊賀さんが加わって、一部に比べると少し明るくなった印象。
でも、紗穂さんの透明感や言葉の深さは、そのまま。
伊賀さんのベースは、リズム楽器というより、
メロディー楽器のように聴こえたりもする。
音の置き方が、丁寧で上品で、紗穂さんの音楽にマッチしつつ、
新しい表情を付け加えて行く。
派手さはない。どちらかと言うと寡黙なくらいのベースだが、
今まで聴いたことのないような音と、音のつながりだ。
伊賀さんて、こんなベーシストやったんやな。
そら、引っ張りだこになるはずやわ。

紗穂さん、曲の中には、かなり社会派な歌詞のものもある。
今日もMCの中に、そういうのが少し垣間みえて、面白かった。
伊賀さんとのやりとりも、ゆっくりでちぐはぐなんだけど、
なんか、内容も間も、独特の面白さがあった。

アンコールは、あがた森魚さんの「昭和柔侠伝の唄(最后のダンスステップ)」。
もちろん、緑魔子さんの台詞部分は無しで(笑)

いやあ、しんしん積もって行って、最後には、
寺尾紗穂さんに埋まってしまうような
しみじみといいライブでした。
最後にワシが聴いて、「こんな言葉歌詞で聴いたん初めて!」と
驚愕した歌、その名も「骨壷」を。

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