こまっちゃクレズマ@ムジカジャポニカ。

ほんま、おまちどおさまですわー。
なん年ぶりやろ。
昨晩はこまっちゃクレズマの
レコ発@ムジカジャポニカ。

クレズマてのは、ザクッと言うと、
東ヨーロッパのバルカン地方の
ユダヤ人中心に広がる祝祭音楽、かな?
ワシ的には「なんや楽しい音楽」って
イメージもあるんやけど、
きちんと分類すると、
あの「ドナドナ」もクレズマらしいんで、
実のところ、ワシもよくわかってない。
まあ、ワシにとってのクレズマは、
梅津和時さんで、その存在を知り、
他も大熊亘さんのをチョロっと
聞きかじったくらいのもんなので、
ほぼ、このバンドの印象とイコールなのだろう。

それを言葉で表現すると、
土埃の舞うような大地で、
ちゃんと生活してる人が、
喜びも悲しみも込めた音楽、
ってとこかなあ。
わかりにくいでしょ。

とにかく久しぶりに聴いても、
なんか映画のように、行ったこともない
バルカンの町で、洗濯したり、
子どもを叱ったりしながら、
地に足つけて生きてる人の
嬉しい気持ちや切ない気持ちが
伝わってくるような気がする。

バルカンと思うからか、
こないだ観て感激した
映画「アンダーグラウンド(完全版)」と
繋がって聴こえたりもする。
まあ、このバンド自体、クレズマを
きっちり演奏するだけやなく、
そこからいろんなところに旅をするので、
ややこしいっちゃ、ややこしいけど、
そこがまた面白いのだ。

お!一部、最後の曲では、梅津さん、
歌い出した!
関島さんはリコーダーを吹き出した!
梅津さんは、すごいサックスソロも挟み、
多田さんも歌に加わったりする。
すごい大きな波のような歌だ。
素晴らしい。

二部の口開けは、梅津さんの
切ないクラリネットから一転、
おお!まさにこれはバルカンブラス!
エミール・クストリッツァ!!
気が触れたような超速でドシャバシャ!
あー!気持ちええっ!
関島さんの乱れないチューバが
却って目立ってくる気がした。

せやけど、このメンバーは、ほんまにすごい。
演奏能力は言うまでもないのだが、
なんとゆーか遊びの部分というのを
みんなが大切にしてるんだろうな。
だから、こんなに緊張感のある演奏と、
肩から力の抜けた演奏とが両方ある
気持ちの良い演奏になるんじゃないかな。

ビートルズの名曲のクレズマ版、
原曲よりかっこええー!
ラストは「ラテライト」、アフリカの赤土の意味らしい。
もう何がクレズマだか、わからんけど、
そんなことどーでもよくなるくらい楽しい音楽。
後半のドラムソロとリコーダーソロが、
めっちゃくちゃ面白かった。
もう人間離れしたドラム、
取り憑かれたように叩きまくる、
そのうちハイハットの上を外して、
スネアとかの上に乗せて叩く、
いろんなもので叩く、手でも叩く、
最後は手で胸を叩く(笑)
リコーダーも、フレーズだか、
SEだかわからんもんを吹きまくる、
吹きながら叫ぶ、
叫びながらチューバに持ち替える、
持ち替えてもチューバ吹いたり、
チューバ通して叫んだり。
もうなんでもありのところから、
全員のご機嫌なテーマに、すっと戻る。
この力があるから、好き放題、暴れられるんやなあ!

もちろんアンコール!
アンコールは「峠の道」。
これは大和歌みたいで、
なのに行進曲みたいでおもろい!
ええなあ!

もちろん、CD購入して、聴きまくってます。

この動画は古いですが、バルカンブラスっぽくて、
めっちゃかっこいいので、どうぞ。

メンバーのシェアやコメント、嬉しいです。
(20230531記)

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