「山村暮鳥のうた」アルバム発表会@元田中カフェ・ザンパノ。

「山村暮鳥のうた」アルバム発表会を
観に、京都元田中のザンパノへ。

まずは、かりきりん。
あずみちゃんも、ようこちゃんも、
ほかのいろんなバンドで観てるので、
久しぶり感はあまりないが、
かりきりんで聴くのは、久しぶりかな?
たぶん去年の石垣島のコーちゃんの
白百合祭以来。
やっぱりええなあ、かりきりん。
新曲もできてるやん。
2018年、5年生の作品ってことは、
めっちゃ最近やん!
というか「きりん」て、まだ続いてるのか!
あ、かりきりんは、「きりん」という
小学生が書いた詩を集めた詩集から
詩を借りて来て曲にして演奏するので
「借り,きりん」→「かりきりん」
というのがグループ名の由来。
詩集、昔の小学生のやと思ってたけど、
まだ続いてるんかあ。
その詩は擬音とかで、出来てて
全部カタカナの言葉でした。
それが今の時代なんかな?(笑)
これも初めて観た。二人でピアノの連弾。
面白い!!
「きりん」も続いてるし、
「かりきりん」も現在進行形やから、
しばらく観なかったら、
どんどん変わってるんやなあー。
めっちゃ好きな「足音」。
「お母さま」からのとこ、
観客も一緒に歌う。
楽しいー!

後ほど聞くと、「きりん」はもうなくなってて、
去年、現代の子どもたちの詩を募集して新たに作ったらしいです。

続いては、めっちゃ久しぶりに観る
スズメンバ。
本田未明さんのバンド。
最近はライブが少ないらしく、
なかなか観られないバンドだけど、
「京都の至宝」とも言われることもある
素晴らしいバンド。
ガシャッと倒したおもちゃ箱みたいな音の洪水。
ガラクタみたいに見えて、
よく見ると一個一個全部きれいでおもろい!
…て感じの、不思議な魅力あるバンドやなあ。
なんとなく絵本の中に入り込んだ
ような気持ちにさせてくれる。
音とかは違うけど、そういう意味では、
パスカルズに、どこか似てるのかもしれない。
なんか、音楽として完成する少し前の
レアな状態を観てるような感じがあって、
ワシ、そういうの、けっこう好きなんす。
聴きながら、うたた寝したら、
絶対気持ちええんやろうなあ。

で、トリは、山村暮鳥さんの詩に
節をつけて歌う、
ピアノの大野慎矢さんと、
ウッドベースの宮坂洋生さんのデュオ。
山村暮鳥は、明治〜大正期の詩人らしい。
ワシは全然詳しくないのだが、
聴いてる限り、
汚れてない言葉、
ビジュアルが浮かんでくるような
言葉が多いような気がする。
なんとなく清貧という言葉が思い浮かぶ。
その言葉を、奇をてらわないメロディに乗せてて、
入って行きやすい世界だ。
ベースは、ときに、そのメロディに
一番素直に合わせた音を出したり、
別の音の流れ、別のリズムで
進んで行って、バラバラなんだけど、
全体観ると調和してるみたいな曲もあったり、
曲ごとに変化があって面白い。
と、思って聴いてたら、
いきなりカナヘビ食って死んだ
爺さん出てくる
めっちゃシュールな詩が!(笑)
晩年は、童謡のような穏やかな詩に
落ち着いたらしい。
わかりやすく単純な言葉が重ねられるけど、
確かに音楽的で美しい言葉だ。
お!この「雲」って詩は、
なんか聴き覚えあるぞ!
大きくて、気持ちええ歌!

わ!嬉しくなったのか、
ようこちゃんが、
コーラスつけ始めた!!
即興やけど、うまく合わせてる!
ええ感じ!!
「梢のてっぺんで一羽のひわが
鳴いている」って歌詞の曲が
素晴らしかった!!
こうやって聴いてると、
完成度の高い磨かれた言葉に
メロディつけるのって、難しいんやろなあ、
と思ってきた。
こんなに、言葉とメロディが
一体化してるのは、素晴らしいと思う。
ラストは、山村暮鳥さんが一番尖ってた時代の時代の詩をふたつ続けて。
本田さんや、ようこちゃんや、
入りたい人は入ってええ形式で(笑)

混沌の向こうから、
美しいピアノが聴こえてくる。
それに寄り添うようなウッドベース。
こういう音の聴こえ方が、
ワシは嫌いじゃない。
むしろ好きだ。
♪〜烏は木に眠り、豆は鞘の中
秋の日の真実、丘の畑金色〜

なんやろ、聴き終わった達成感を感じている。
素晴らしいライブだった。

けど、もちろんアンコールだ。
これは大野さんと宮坂さんの二人で「嘲(わらひ)」。

すごいズン!と来る歌感のあるライブやった。
CD買うたので、
家でゆっくり聴いてみよう。

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