カレンダー「島唄紀行」。

友人から教えてもらった沖縄タイムスのカレンダーは、
歌巡りになってる。
毎月、沖縄各地の歌を紹介して、
QRコードで、その演奏も聴かせてくれる。

今月の歌は、本部地方に伝わる恋歌、
伊野波節(ぬふぁぶし)。
村落を超えた結婚が許されなかった当時、
隣村同士で恋に落ちた二人が
人目を忍んで、夜中に遭う。
別れ際、境の坂道を歩く二人、
この坂道がいつまでも終わらなければいいのに、
と願う歌。

これがノンフィクションなのかどうかは知らないし、
だったとして、この二人が
それからどうなったのかも知らないが、
こういう当時の規範を破る行いを、
歌にして残すというのは、
思いを遂げられなかった二人や、
同じ思いを抱く人々の慰労、
もしかしたら遂げられなかった思いへの
鎮魂の意味もあるのかもしれんなあ、
と思った。

ヤマトの怨霊思想に通じるものがあるのかもしれない。

このカレンダー、旧暦もついてて、便利。

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