登川誠仁&大城美佐子「デュエット」。

これは歴史的名盤!
なんと沖縄民謡界の宝、登川誠仁さんと大城美佐子さんの「デュエット」。
意外にも一緒に録音するのは初めてらしい。

80歳を迎えた登川誠仁と、76歳を迎えた大城美佐子。円熟した歌・三線が織り成す、まさに沖縄民謡の決定盤です。

緊張感がありながらも、ライブ感たっぷりのCD。
たぶん、基本的には一発録りなんだろう。
せいぐゎーの、普段より抑えた貫禄たっぷりの歌に、
寄り添いながらも、おもねらず自分らしさを発揮する大城美佐子さん。
さすが、嘉手苅林昌の相方を長年勤めた方だ。
奥行の広い空間を感じる演奏だけど、それをさらにさりげなく広げる
よなは徹さんの太鼓と指笛のサポートも見事。

ラストのハリクヤマクが圧巻。
カチャーシーの定番曲。
この演奏は抑制されてはいるけど、
すごいエネルギー量を感じる。
速弾きで鳴らしたせいぐゎーが、どちらかとゆっくりしたリズムで
(三線はかなりのスピードでも弾くが)、
外に向かうより内に向かうエネルギーを最大化したような、
どっしりした演奏だ。
年輪のなせる技だなあ。

CD裏のせいぐゎーが美佐子さんのホッペにチューする写真が最高!
茶目っ気たっぷりで、かわいいせいぐゎーのキャラが立っている。

沖縄民謡が好きなら、ぜひ聴かねばならないCDだろう。

11年前、登川誠仁さんが亡くなる半年ほど前、
大城美佐子さんとの初のデュエットアルバムが発売された。
よくぞ、お元気なうちに録っといてくれたもんだ!

今は、大城さんも向こうに逝かれてしまわれた。
向こうで、また一緒にやってくれてるかな。
林昌さんと3人でやってるのかな?
だったら、めっちゃ聴きたいな。
(20231015記)

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日々雑感

次の記事

シャチクのミカタ。