登川誠仁&大城美佐子「デュエット」。
これは歴史的名盤!
なんと沖縄民謡界の宝、登川誠仁と大城美佐子のデュエット。
意外にも一緒に録音するのは初めてらしい。
80歳を迎えた登川誠仁と、76歳を迎えた大城美佐子。円熟した歌・三線が織り成す、まさに沖縄民謡の決定盤です。
緊張感がありながらも、ライブ感たっぷりのCD。
たぶん、基本的には一発録りなんだろう。
せいぐゎーの、普段より抑えた貫禄たっぷりの歌に、
寄り添いながらも、おもねらず自分らしさを発揮する大城美佐子さん。
さすが、嘉手苅林昌の相方を長年勤めた方だ。
奥行の広い空間を感じる演奏だけど、それをさらにさりげなく広げる
よなは徹さんの太鼓と指笛のサポートも見事。
ラストのハリクヤマクが圧巻。
カチャーシーの定番曲。
この演奏は抑制されてはいるけど、
すごいエネルギー量を感じる。
速弾きで鳴らしたせいぐゎーが、どちらかとゆっくりしたリズムで
(三線はかなりのスピードでも弾くが)、
外に向かうより内に向かうエネルギーを最大化したような、
どっしりした演奏だ。
年輪のなせる技だなあ。
CD裏のせいぐゎーが美佐子さんのホッペにチューする写真が最高!
茶目っ気たっぷりで、かわいいせいぐゎーのキャラが立っている。
沖縄民謡が好きなら、ぜひ聴かねばならないCDだろう。