伊江ラム、サンタ・マリアがつむぐ縁。

今から高速バスで名護バスターミナルに向かい、
バスを乗り換え、本部港から伊江島を目指す。

思えば、今日のプロローグは半年前、福岡で始まった。
福岡薬院のバー「ニューアルバム」で手島さんに教えてもらった
サンタ・マリアを飲んで、あんまり美味かったんでＦＢにアップした。
すると意外な人からリアクションがあった。
高校の同級生、小寺くんである。「それ、俺の大学の後輩が作ってるヤツや」
ほんまかいな、偶然やなあ、と思いつつ、そのときはそれまで。

あんまり美味かったので、家でも飲みたいと楽天で取り寄せた。
到着したのが、福岡舞鶴城での花見の直前だったので、持って行った。
すると今度は大曲さんが「それ松本が作ってるヤツだ」
えっ？
聞けば松本さん、福岡出身で京都の大学に行き、
福岡で広告会社に勤め、それを辞めて伊江島に渡った人らしい。
（正確には長崎県の平戸出身の方でした。）

偶然もふたつ重なれば、掘り下げるベシだ。
早速ＦＢで松本さんを探し、面識もないのに友だち申請、快く承認頂いた。
伊江島は元々、いつか行きたいと思ってた場所。
しかし遠いのと、つてがなくて、行きそびれていた場所。
何となく期が熟した感じがしたワシは松本さんに相談して、
宿を手配して頂いた。

と、そこまでしておいて、伊江島には、
同僚の栗岡さんのおじさんが牧師をやってることを思い出した。
たぶん時間は山ほどあるはず、訪ねてみよう。

あまり予定を立てず、偶然とそのときの思いつきに身を任せる旅が一番楽しい。

朝１１時過ぎにコザを出て、伊江島着が１５時半。
新大阪からなら鹿児島まで行ける時間。
けど、なんも苦にならん。

本部港前のみなと食堂では５００円の沖縄そばしか頼んでないのに、
ナーベラーやゴーヤや大根やらをおばちゃんが次々出してくれる。

伊江島までの船は超豪華！ウォシュレット完備のトイレに、売店、
離島行きの船としては文句なし、断トツに最高だった。

伊江島の港には松本さんが車で迎えに来てくれていた。
そのまま、車で島内観光。まずはサンタ・マリアの製造工場。
昔からなぜか工場見学が大好きなんで、嬉しくてたまらない。
しかも極上の解説つきだ。
本当に真摯に誠実にいいものを作ろうとしているのがわかって、
ますますサンタ・マリアが好きになった。まだの人は是非。
写真はゴールドを寝かせる樽。
余市の樽と同じものらしい。

そのあとタッチューの中腹、車で行ける展望台まで。天気が良く、はるか残波から恩納村、本部、美ゅら海からヤンバルまで見渡せる。頂上へは、歩いて登るしかないのだが、ドピーカンにサンダル、
おまけに強度の高所恐怖症。勘弁してもらった。

伊江島の北海岸、湧出、わじぃ。
ちょっと怖かったけど、凄い眺め。
真下の海は底の岩の形状がわかるほどの透明度。

伊是名、伊平屋が見渡せる断崖絶壁、
一面のタバコ、キビ、紅芋畑を抜け、
米軍の飛行場あとの広大なでこぼこ道路、
元々、漂流民が住んでたらしく、貝塚が残り、
戦争中は千人が隠れられたという海辺の洞窟など
島内をほぼすべて回って頂いた。

明日はホントすることがなくなった。
一日、ぼーっとできる♪
初対面なのにこんなに厚い歓待、申し訳ないけど、嬉しい。
あの日、サンタ・マリアを飲んで、本当に良かった。

伊江島の晩飯はまたまた松本さんのお世話になり「友小(どぅしぐわ〜)」で。

松本さんと松本さんのご三男、
小学校６年生の元気で礼儀正しいヒカルくんが付き合ってくれた。

切るのに苦労するほどモチモチのジーマミー豆腐も、
島らっきょうも、チーイリチーも豆腐チャンプルーもうまかった。

そして酒はもちろん、サンタ・マリア。今日はクリスタル。
シロップ入りもロックもおいしゅうございました！

しかし何と言っても今日のハイライトは、伊江牛のステーキとゼンザイ。
伊江牛はワサビ醤油であっさりとしてるが味が濃い。
ゼンザイは沖縄では小倉風のかき氷のこと。
うずら豆とモチと黒糖の相性が抜群だった。
小６の野球坊主なのにレゲエ好きという渋好みのヒカルくんは
レモン、メロン、イチゴの特製ラスタカラーかき氷でご満悦。
あ〜満足、満腹！
松本さん、ヒカルくん、ありがとうございました！
おやすみなさい！