仲宗根創@大正風唄。

先週土曜は、大正駅前の風唄さんで、
約一年ぶりに仲宗根創さんのワンマンライブ。
隙間もないほど、びっしり詰まった客席。
みんなの顔がニコニコしている。
それぞれに、この日を楽しみにしてたんやろなあ。

あっと言う間の約3時間やった。
や~、1年前も凄さにビックリしたけど、
さらに成長してはって、末恐ろしい気がした。
確かにせいぐわ~さんの愛弟子だけあって、
やっぱり共通する部分は大きいんだけど、
そのことを思い出したのは、
終盤になってから。
それまでは、ずっと素晴らしいウタサー、
「仲宗根創」さんとして聴いていた。
創さんが、せいぐわ~さんをスタートにして、
他の誰でもない創さんの音楽を築き上げていってる、
ということなのだろう。


ボブ・マーレーの「Is this Love?」を歌うハジマールも健在で、
サンレレで、涙そうそうのハワイアンバージョンを歌ったり、
沖縄民謡の枠を広げながらも、
その真ん中には仲宗根創さんがドシンと存在してる。
30過ぎにして、もうその存在感は、ベテランの域やな。

創さんの音を聴きながら思っていたこと。
音楽には、これが正解ってないんだなあ、
やっぱり心の問題ってことなんだよなあ、ってこと。
どれだけテクニックを積み重ねても、
その人独自の音楽にはならない。
そして、心は、その人の中で時によって動くものだから、
同じ人がやっても、いつも同じにはならない。
それが欲しければ、記録メディアを聴いておけばいい。
ライブは、その演者の、その時々の心を感じることに、
真髄があるのだなあ、
創さんの声を聴きながら、そんなこと、思った。

では、せいぐわ~さんの「戦後の嘆き」のような哀しみは
戦争を体験してなければ、表現できないのか。

否。

そんな浅いものではないのだ。
素晴らしいウタサーは、自分は体験してなくても
その中に普遍的な哀しみを感じて、
それを自分自身の哀しみとして表出していくのだ。

この日は嬉しいサプライズもあった。
創さんの大阪公演に、創さんのおじい・おばあが
ついて来てはったらしいのだが、
創さんに呼ばれたおじいが、
ステージに上がって共演した!
やはりええ声で歌わはる。
おじい、ニコニコしてて、めっちゃ可愛い。
そら、嬉しいよな。
自分の孫が、こんな立派なウタサーになって、
共演できるなんて。
おじいの声は、やはり創さんにも似てて、
「創さんの声、せいぐわ~にソックリやな」って思ってたけど、
やはりおじいから血で受け継いだものも大きいんやな、
と当たり前のことを、改めて思った。

浜千鳥や、白雲節の曲名で歓声が飛ぶ観客も素晴らしい。
しかも、白雲節、全員合唱。
沖縄民謡偏差値、高すぎる客(笑)
浜千鳥やってるときに、飲み物のお代りを頼んだら、
若い店員さんに「この曲が終わってからでもいいですか?」と言われた。
分かる!!
めっちゃ名演でした。

この日、客席がお座敷で、3時間胡坐をかいてたため、
足がガクガクで、カチャーシーのとき、
立てなかったのが、残念やった。
嬉しそうに踊る川島くんを見上げながら、
楽しく、考えさせられたライブは、終わってしまった。

仲宗根創さん、また9月に大阪に来るそうな。
また是非、お邪魔しよう。

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