「THE BLUE HEARTS on TV」。

増山実さんがお勧めしてた「THE BLUE HEARTS on TV」を昨晩やっと観る。

増山さんの投稿

デビューから解散まで、TVでの演奏を集めた今までになかった編集方針の
貴重なブルーハーツベストと言えるのではないか。
素晴らしいのは、最初っから最後まで、ものすごく高いテンションとエネルギーを保ちながら、
その時々の彼らの抱えてるだろう気持までもが伝わってくいることだ。

最初「夜のヒットスタジオ」に出た時は、ゲテモノ扱いだったのか、
他の出演者(たぶん、田原俊彦?)たちが腹を抱えて笑ってたりするが、
突き刺さるような演奏、そして、甲本ヒロトの痙攣するようなダンスに一切の迷いはない。

公園で4人だけで歌う「ラブレター」は、25年以上前なのに観た記憶がうっすらあった。
4人の仲の良さ、学生バンドがメンバーの誰かの下宿近くの公園で、
友だちに遊びでプロモビデオを撮ってもらったかのような
(もちろん技術的にはプロの映像だが)ほのぼの感がいい。
このときは、もうかなり売れてたはずなのに、こんな素朴な仲良さを出せるのが、
彼らの素晴らしいところのひとつだと思った。

途中の曲では、甲本ヒロトが、何かデビューの頃のエネルギーを探して、
必要以上に、病的なまでに、甲本ヒロトたろうとしているように見えるものもあるが、
その時でもテンションやドライブ感は、何の目減りもしていない。
ラストの「夢」まで、疾走し続ける。

しかし、観終わった後、なんか理屈ではないところで、
彼らが解散した理由も分かった気がした。
あのときは残念だったけど、
今思うとここで解散したのは良かったことだし、
彼らの誠実さの表れのような気がした。

今も彼らのフォロワーはたくさんいて、だいたいが「人にやさしく」を見習って、
「家族にありがとう」とか、「頑張ればできるさ」とか言ってる気がするが、
それは、バブルに向かう拝金主義の時代に刃向う価値観だったこと、
「社会や権威に抵抗することがパンク」というパンクの常識にも刃向う価値観だったことを、考えなくてはならない。
何より、あの時代を見渡して、ブルーハーツの誠実さがあったからこそ持ちえた発明とも
言える新しい価値観だったことを見逃して、ただ追従してしまっては、
真ん中にあるべき精神のところで、ブルーハーツを見誤ってしまう恐れがあると思う。

全編を通じて感じたのは「ヒロトってきれいだな」ってことだ。
男前とかイケメンというのではなく、
瞳にも、どこにも濁りのない、真っ直ぐなきれいさを感じたのだ。
それは、全くタイプは違うが、良元優作にワシが感じるきれいさと似ているかもしれない。

見てから半日経つが、ワシの頭の中では、ずっとブルーハーツが鳴り続けている。
それも、あの頃一番好きだった曲ではなく、なぜか「僕の右手」が鳴り響いている。

ザ・ブルーハーツが過去にテレビに登場した映像ばかりを集めたDVDがある。「THE BLUE HEARTS on…

Minoru Masuyamaさんの投稿 2014年5月16日金曜日

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