コロイド@スピニングミル。

今日は堺のスピニングミル。
紀州街道沿いの古い紡績工場の建物を
再利用したイベントスペースで
ずっと心待ちにしてたcolloidのレコ発だ。

時間が来たのに始まる気配ないなー
と思ってたら、
あれ?アズミちゃんがひとりで
ベース弾き始めた。
ソロからなん?
ふとワシの席の横を見るとヒロちゃん。
他のメンバーも会場のいろんなとこに
散らばりながら、コーラスを始める。
そして会場を練り歩きながらステージへ。
うわ!おもろい!!
なんかcolloidならではの始まり方やなー。
バイオリンが重なり、パーカッションが加わり、
音が分厚くなっていく。
だけど決して、ゴテゴテしない。
音数少ないまま、空間を広げてゆく。
これこれ、この感じが好きなんや!
次のアフリカ版ブルガリアンボイスみたいな曲、
圧倒的なコーラスの力!
天井が高くて、音が良くて、
もう音がどこから聞こえてくるのか、
まるでワシが球体の真ん中にいて、
すべての方向から音が聞こえてくるような感覚。
つまり、音に包まれてる感が
すげえ気持ちいい。

ゲストにドラムのワタンベさんを迎える。
なにこれ!!既に完成された空間やと思ってたのに、
その世界が切り裂かれて、
さらに広がったみたいな感じ。
すごいすごいとは思ってたけど、
やっぱりワタンベ、すげー!
colloidの場合、変拍子てんこ盛りで、
かなり複雑な音楽、
やってると思うんやけど、
聴いてる分には、ものすごく自然で、
シンプルに聴こえるのが不思議だ。
ひけらかしたいんやなく、
「こういう音楽かやりたい」という
ゴールがしっかり見えて、
共有されてるんやろなー。
だから無駄に装飾しない。
複雑だとしても必要な複雑さ。
いらんもんは何もない。
だから、自然に聴こえるんだろう。
1部最後の歌は、田島隆さんをゲストに、
かりきりんの「アメリカ人の言葉」。
田島さんのタンバリン、これもすげえ!
トーキンドラムみたい!
この曲、大好きでやけど、
五人ユニゾンなると、迫力がすげえ!!
もう、こりゃ、ダンスチューンや(笑)

2部はずっと、ワタンベさん、
田島さん入った七人編成で!

うわ!ゲスト二人もコーラスするもんだから、
また音の層が厚くなって、
1部にも増して、包まれ感!わ!池田さんのマリンバと、
ワタンベさんのドラムバトル、
ゲロカッコいい!!
そこから、全員演奏、歌唱に入ったとこが、
もう完全にプログレやん(笑)
考えたら女性ボーカルのプログレって、
あんまりないから、世界的にもけっこういけるんやないか?(笑)
「山化粧」、すごいスリリングで
緊張感ある音楽なんやけど、
なぜか柔らかくて、
体がほぐれていく感じがする。
背筋は伸びるのに、肩凝りが治るような、
そんな感じもするなー。
ラストは「夜の船」。
奄美言葉で歌われる美してドラマチックな曲。
ああ、なんか今日は奄美を感じる日やなあ。
この歌は美しいまま、
どんどん大きくなっていって、
最後には昇天するような気分になるる。
今日はゲスト陣のドラムと
お化けタンバリンが
心地よいリズムを刻むので、
階段を登って昇天するような気分かもしれん。
とにかく昇天感が、半端なく気持ち良い。

アンコールはすったもんだの末、
「ライライで始まる歌」。
雑な覚え方(笑)

でも、ほんまええライブでした。
メロディー・歌詞・曲の構成力、
歌を含めた演奏能力とか、
どれを取っても、メジャーも含め、
女性コーラスグループの
最高峰やと思うんやけどなあ。
ネーネーズを今の感覚で
沖縄民謡という枠、取っ払って構成したら、
こんな感じになるかも、とちょっと思った。

しかし、今日は、アホほど寒い。
なのに読み間違ったワシは、
半袖アロハにサンダル。
待ち時間、ほぼないよう、ギリギリに出て、
阪堺電車で大阪市内に向かうのであった。

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