映画「世宗大王」「クール の誕生」

二条城を堪能してしまい、京都シネマに着いたのは、
観ようと思ってた映画「スペシャルズ!」の始まる10分前だった。
ラッキー!!

と思ったら、5分ほど前に満席になったと言われた。
平日なのに?
まあ、今日は、サービスディだったし、
このご時世なので、席はひとつおきだし、
京都シネマ自体、そう広い劇場ではないので仕方ないか。
まあ、こういう映画が満席になるのも、ちょっと嬉しいな。
けど、絶対にリベンジしてやるからな!!

さて、と思ったら、30分ほど後に「世宗大王」の上映があった。
これも観たかったのだ。
二条城での朝食を水曜にしたのは、京都シネマのサービスデイ狙いだったので、
渡りに船、であろう。

韓国映画の歴史ドラマなのだが、王と奴婢出身の天文学者の
身分を超えたブロマンス映画やな、これは。
歴史を踏まえて、大国(明)に苦しめられる小国(李氏朝鮮)の苦しみを描きつつも、
お互いを思う二人の関係に向けて収束していく構成がよくできていた。
やはり韓国映画の最近の充実ぶりってすごいな。
そんな嫌いではないんやけど、日本映画のマジなことから目を背けて、
なんでもコメディーに転がしちゃうようなところ、
ちょっと飽き飽きしてる。
韓国映画、見習って欲しいなあ。

歴史物としての観点から少しだけ語ると、世宗大王は「ハングル」を作った人として、
朝鮮歴代の王の中でも聖君と称えられる有名な王様。
今回は暦など、天文系の話がストーリーの中心なので、
ハングルに関しては、そんなに出てこないんだけど、
それでも、やはり明を恐れて、せっかく王が構想したハングルを、
発表するかどうか重臣たちと揉めたりするシーンがある。

先日、マルモイという、やはり韓国映画を観た。
これは、日本の統治下にあった朝鮮で、ハングルは言うに及ばず、
言葉そのものを日本語に変えさせられようとする時代に、
それに抵抗する人々の物語だった。

朝鮮半島は、昔から大国の狭間で、
民族的なアイデンティティーを揺さぶられながらも
守り通してきたんやなあ。
ほんまにハングルは、半島の人々の宝なんやなあ、と改めて思った。

世宗大王、予想とはちょっと違ったストーリー展開やったけど、
ワシ、けっこう好きな映画でした。

そのあと、1時間くらい空いたんで錦市場に行って、
千波の山椒の実と、三木鶏卵のだし巻きを買って、
昼飯はおばんざい定食を頂いて、そそくさと京都シネマに戻る。

今日2本目の映画は「マイルス・デイヴィス クールの誕生」。
こないだ、家の近所で山村誠一さんに会ったとき、
誠一さんが、「この映画観て、あんまりよかったから、
気分良くなって、十三から鴫野まで歩いて帰る途中」、
ゆーてたのを聞いて、観たくなってしまってた。
十三から鴫野までは10キロ近くある。
そんな距離、歩きたくなるほど面白いのか。
気になるでしょ?

ワシがマイルスを知ったときは、もう帝王として君臨してたので、
こんなに波乱万丈の人生送ってはる人とは知らなかった。
でも、時代時代で、一番新しいものに食いつき、
自分のものにしていく貪欲さ、
新しいものに食いつくけど、食いついただけでなく、
自分というフィルター通すことで、
まったく新しい音楽を作ってしまう才能にめっちゃ惹きつけられた。
奥底では、ものすごくパンク魂を持ってた人なんやろうな。
マイルス、有名なアルバムは、何らかの形で聴いたことあるけど、
もう一度、ゆっくり時代を追って聴いてみたくなった。
なんかぬかるみに足突っ込みそうで、避けてた分野ではあるのだが。

しかし、流石に客層が高い!
もしかしたら、ワシが最年少やったかもしれん。
しかも7〜8割は男性。
まあ、マイルスの音楽って、そうなんかもしれんなあ。

その年齢層のためか、終わってからトイレ行くと、
2時間我慢したおっさんたちで溢れてた。
そっか〜、みんな頻尿がたいへんなんやなあ。
というワシも、けっこうギリギリであったのだが。

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