映画「RUMBLE」。

リンク・レイ、チャーリー・バトン、ロビー・ロバートソン、ミルドレッド・ベイリー、
ランディ・カスティーヨ、ジェシ・エド・ディヴィス、レッド・ボーン、
ブラック・アイド・ビーズのタブー、バフィ・セイント・マリー、、。

ジャンルで言えば、ジャズ、ブルース、ロック、フォーク、ヒップホップと、
まとまりなく見えるが、共通点がひとつある。
すべて、アメリカのインディアン※をルーツに持つミュージシャンであること。
ワシは、ほとんど知らなかった。
今日、映画「RUMBLE」を観て、ほとんどのことを初めて知った。
ロビー・ロバートソンに血が流れてるのは、なんかで読んだことあったが、
ザ・バンドの音楽に、そんなに大きな影響あるとは思ってなかった。
ジミ・ヘンドリクスまで、ルーツの一部がインディアンなのには驚かされた。

ルーツを持つ人がいろんなジャンルやってるだけでなく、
彼らが、音楽に持ち込んだ要素には、
インディアンの伝統音楽からのものが多いと言う。
つまり、全てのアメリカ音楽のジャンルにインディアンの音楽が影響を及ぼしている、
と言うか、アメリカのどの音楽も、成立にインデイアン音楽が不可欠だったのではないだろうか。

そして、その影響と言うと、今、活躍してる世界中のミュージシャンで、
直接、間接含め、無関係な人なんて、
クラシックの人たちくらいではないのか。
映画には、ストーンズやツェッペリンやジョン・レノンなどのイギリス勢や、
タージ・マハルやプリンスなどのアメリカのロックスター達も出てくる。

だが、インディアンの音楽は、すんなり今の時代に残ったのではない。
根絶やしにしようとするかのような苛烈なアメリカの政策に、痛めつけられながらも、
かろうじて残り、その音楽の持つ力によって、
徐々に、メインストリームの音楽に浸食していった感じだった。

まだCDでは出てないみたいだが、この映画のサントラが出たら、
是非入手して、しっかり聴いてみたい。

少し残念だったのは、いろんなインディアンルーツのミュージシャンの羅列に終始して、
その根本であるインディアンの音楽がどういうものなのか、
ということについての考察があまりなされていないような気がしたことだ。

まあ、それは今まで、アメリカでも音楽界において、
インディアン音楽の影響は、不当と言っていいほど、語られなかったらしいので、
この映画をきっかけに、いろんな見直しが始まって、
もっとインディアン音楽に寄り添った第二弾映画や、
今回取り上げた人物、個人個人に迫る映画が出てくることに期待しよう。

個人的には、映画の題名「RUMBLE」の作者である、リンク・レイに興味が湧いた。
彼の「Black River Swamp」が、えらい気に入ったから、というのが、大きな理由であるが。

ちなみに字幕は、ピーター・バラカンさん。

なんか、映画付いちゃって、平日に二日連続で行って、すんません。
ただ、今日は、19時15分開始、世間の人の終業後なんで、許してください。

ちなみに、大阪では本日が最終日でしたが、
神戸では9月12日からアートビレッジセンターで、
京都では9月25にからみなみ会館で、
全国各地でも、これから観られるようなので、
興味のある方は、是非お出かけください。

※個人的には「ネイティブ・アメリカン」と言うべきだと思うんだが、
映画の副題が「音楽界を揺るがしたインディアンたち」
英語でも「The Indians Who Rocked the World」なので、
今回は「インディアン」と呼ぶことにしました。

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