ドラマ「めんたいぴりり2」
めんたいぴりり2を通して見た。
期待通り、いや期待以上にベタな人情劇で、
嬉しくなった。
出演者は前回通りで、相変わらずの泣いて笑っての熱い演技。
プラス今回出演の月亭方正もぴったりの
情けない役を演じてくれた。
根っからの悪人が一人も出てないのが、いい。
それに加えて、今回は第一話では、売春禁止法に絡めて、
戦争の犠牲になった女性達の話、
第二話では、炭鉱事故の犠牲になった遺児の話が出て来る。
これは、今の時代でも変わらず問題になっていること
(戦争での女性問題とエネルギー産業での事故問題)を、
めんたいぴりりのスタッフなりに描いたのだと考えるのは、
うがち過ぎだろうか。
特に第二話での、主人公の子ども達に対する姿勢は、
子ども達に対して、無力であっても誠意をもって、
できるだけのことをする大人の姿を描いている。
責任とは言いたくない。主人公達は義務でやってるのではなく、
本当に子ども達の気持ちになって、寄り添って、
なんとか解決しようとしているからだ。
それが、結果として、子ども達に対する責任を果たし、
子ども達が、成長することに夢と期待を抱ける
世の中なのだ、と感じさせてくれた。
つまり、昔ながらの義理人情のドラマだけど、
今の時代に、一番必要なことを教えてくれる
という意味でも、
まさしく2015年の今、すごく必要なドラマなんだろうと思う。
そう言えば、月亭方正も、情けない第一話での責任を、
受けた情けは、石に刻む、
という言葉通りに、
恩を返す形で、取っていた。
江口カンさん、またいいドラマをありがとうございます!
前回のドラマ評は、こちら。