伊藤志宏×瀬尾高志DUO@ムジカジャポニカ。

今日は、珍しくボーカルレスのジャズを聴きに行く。


ムジカジャポニカで伊藤志宏×瀬尾高志DUO。
実は酒井俊さんと三人の予定だったのだが、
ベトナムに住む酒井さんが、この騒動での諸般の事情で日本に来れなくなり、
このデュオでの出演になったというわけ。
ワシは酒井俊さん目当てで、ジャズは本音で言うと、よくわからんのですが、
せっかくの機会なので聴いてみようと出かけたのであった。

スタンダードとかスウィングではない、ゴリゴリのジャズ。
どちらかと言うと前衛的なんかな。
けど、頭から漂う緊張感と、音のつながりの面白さは、わかるので、
それを楽しめばええか、と思いながら聴き始める。
基本大きな流れ決めた上でのインプロビゼーションだと思うんだけど、
二人の気と気が絡み合って、静まったり、様子を見たりしながら、
二人で高みに登って行く流れが面白くて、けっこうドキドキしてしまった。
嵐のように激しかったと思うと、いつの間にか、波ひとつ立たない湖面のように凪いでいる。
こういう流れって、テクニックはもちろん、センスも必要で、
しかも、ただセンスがいいってだけやなくて、相性の問題や、
一緒にやった時間の問題も、あるんやろうなあ。
そやないと、どっちかが、どっちかの様子を伺うだけの関係になってしまいそうやけど、
今日は、基本的には、どちらも好きなことをやってるように思えた。
一部は、結局、約40分のこの一曲、
最後は、穏やかな夕日が沈むように美しく終わった。
久しぶりに、じっくりジャズ聴いたけど、やっぱり、テクニックすごいし、
展開にドキドキするもんなんやなあ。

二部も、緊張感ある始まり方。
一部は、どちらかと言うと、ピアノを聴いてた気がするので、
二部はコントラバス中心に聴いてみよう。
休憩のとき、ジョンソンtsuに聞いたけど、
マイクは録音のためで、演奏は完全生音らしい。
せやのに、こんだけ店中響かせてるんか、すげーなあ。
ベース、よう見たら、弦ごとにカポみたいなんつけて、
弓で叩くようにして音出してる。こんな奏法、初めて観た。
それがなんとも言えん緊張感ある音に繋がってる。
ベースに気を取られてたらピアノがすごいスピードで転がり始める。
なんやろ、何もしてないのに、座って聴いてるだけやのに、
追い詰められてるような気分になってる。
しばらく息もつかせない展開で聴き入ってしまった。長〜いベースソロ。
だけど退屈することはない。
コントラバスって、こんなに多彩な音が出るんや、と驚きながら聴く。
この二人、ピアノやベースのことで知らんこと、何もないんちゃうか。
こんなに長い曲やのに、止まるとこは、二人でピタッと止まる。
当たり前のことなんやろうけど、観てると不思議に思えてくる。
二部も一曲のみ50分ほど、魔術にかかったかのよう、
取り憑かれるように聴いておりました。

アンコールは、ややポップな感じで。ちょっとテンポ感ある曲やけど、
その分ものすごい数の音が詰め込まれてて、楽しいけど、それより前に、感心してしもた。
もう、2年分くらいのピアノとコントラバスの音数、聴いたかもしれん。

めっちゃストイックで、文学的とさえ思えるような演奏やったけど、
YouTube探してたら、伊藤さん、けっこうやらかすみたいで、
なんか、ホッとしてしもた(笑)

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