取材を受ける。

先日の土曜日、取材を受けてきた。
残念ながら、ワシ個人への取材ではなく、
ワシの住んでる家についての取材であったが。

ワシの住んでる家は築42年の古いマンションなのだが、
当時、けっこうムーブメントになりつつあった
コーポラティブハウスの走りみたいな建物らしい。
コーポラティブハウスとは、wikiによると、
「入居希望者が集まり組合を結成し、その組合が事業主となって、
土地取得から設計者や建設業者の手配まで、建設行為の全てを行う
集合住宅のこと」である。
我が家はそのコーポラティブハウスのうち、都住創というグループに属していて、
その都住創を研究してる建築家の方、論文のテーマにしてる学生さんの
インタビューを受けたのであった。

都住創と名付けられた、その建物は、大阪市内に22軒あるらしく、
ワシの住んでるマンションは、そのうち二番目に建てられたものらしい。
インタビューは、やはりその都住創にある建築家の自宅兼事務所で行われた。
ワシんちでも、どこか喫茶店でもええと言って頂いたのだが、
ワシが他の都住創を見たことがなかったので、
お邪魔させていただいたのだった。

いろいろ話ししてるうちに、10数年前、
風呂に窓があること、アーケード商店街が近くにあることなど、
今の家を買ったとき不動産屋さんにお願いした条件のことや、
愛着を増す狙いもあってやって頂いたリフォームのことなど、
いろんな記憶が蘇ってきて、楽しくなってしまい、
なんとなくいらないことまで話してしまった気がする。

それ以前からも「都住創」の存在は知ってたのだが、
あまり詳しく調べたこともなく、知識ほぼゼロだったのだが、
いろんな都住創にまつわる話を聞けたのが、楽しかった。

その建築家の方たちも、ワシと同じく都住創を作った世代ではなく、
第2世代、第3世代のようなのだが、
わざわざこういう古いマンションを選んで越してくる人には、
共通する部分があるようで、
初対面なのに、話してる時間が楽しくて、あっという間に時間が過ぎた。

どこに愛着を持っているか、課題は何か、
みたいなぼんやりとワシが思ってたことを明確に言語化できたこと、
同じように感じてる人がいることを知れたことも、
大きな収穫であった。

取材中に、この都住創を作った頃に出された本の存在を教えてもらった。

全22軒の建物について載っているらしい。
さっそく家に帰って、Amazonでポチった。
届くのが楽しみである。

元々、かなりこの家に愛着があったのだが、
この日の取材で、さらに愛着が湧いてきた。
この本読んだら、より一層愛着が増す気がする。
問題は、この家への愛着のあまり、
沖縄移住が、遠のくことくらいか。

なんだか、取材を受けた、と言うより、
ワシがいろいろ取材させて頂いたような嬉しい出来事であった。

これを書いたちょうど2年後の本日、
取材してくださった荒木公樹さん、宮野順子さんから、
都住創についての冊子が届いてました。
(20221221記)

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