映画「セデック・バレ」。
ようやくセデック・バレの後編を見た。
後編は戦闘シーンが多くて辛かったが、
見応えある映画やった。
急勾配の山の尾根、森の中を裸足で走り回るセデック族の姿はなんと言うか、
美しかった。
どうやって撮ってるんだろうか。
そして、セデック族の伝承音楽がベースになってるらしい音楽が、どれも素晴らしい。
映画音楽も、芝居中の出演者が歌う音楽も、祭りや踊りのときの音楽も、
山々に響く木霊のような深みを感じる音楽だった。
スティールパンのトンチさんの台湾民族音楽も好きやなー。
追っかけてみようかな、台湾民族音楽。
ストーリーは帝国主義の日本の侵略がいかに醜くいか、
たぶん日本に限らないだろうが、
他民族を劣ったものとして、
多様性を認めない考えがいかに争いを招くか、
ズシーンと響いた。
民族の尊厳のためには、
戦って命をも惜しまない、
という考えが美化されるのは、
少し怖い気がしたが。
最後は投降せず、山の奥に一人で行った主人公モーナ・ルダオ。
場所もストーリーも主人公の性格も全く違ってるけど、
デルス・ウザーラを思い出していた。