映画「BEGIN AGAIN(邦題:はじまりのうた)」。

「BEGIN AGAIN(邦題:はじまりのうた)」をDVD鑑賞

音楽ものの映画は、もし音楽が気に入らなかったら、
ストーリー味わえないなあ、とドキドキしながら見るのだが、
今回は、音楽も気に入ったし、ストーリーにも入って行けた。

落ちぶれ音楽プロデューサーと、
デビュー前は作曲のパートナーとしても付き合ってた彼氏がデビューして売れた後、
振られちゃったミュージシャンの女の子のストーリー。

ストーリーは単純なのだが構成がうまい。
時間が行ったり来たりするのだが、
それがくどくなく、自然に理解でき、
ちょっとした謎解きみたいにもなってて、飽きさせない。

二人の関係が深まって行って、痛みを分け合うのに、
最終的には、恋愛にならないのも、いい。
お互いを人として認め合って、人として好ましく思ってる関係が、
物語をべたつかせず、乾かせすぎず、気持ちいい湿り気を感じさせる。

最大の魅力は、音楽をやる喜びに溢れていることだ。
落ちぶれプロデューサーは元グラミー賞受賞プロデューサーだし、
彼女の元恋人は結局大スターになるのだが、
そういうメジャーを否定することなく、
アマチュアリズムの音楽への純粋な楽しさが存分に表現されている。

金のない二人が、音楽やりたがってるミュージシャンをノーギャラで集めて、
ニューヨークの街中で、録音するのだが、
そのシーンがどれもホント楽しくて、
「あ〜音楽をやる初動って、こういうことだよな〜」と
納得してしまった。

なんだか、撮りたくない写真を撮らないため、
一生アマチュアを貫き通した植田正治さんを思い出した。

プチハッピーエンドの分かりやすい映画だけど、
また好きな映画に会えたなあ。

いいコメント、いろいろありがとうございます。
(20240211記)

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