映画「サマー・オブ・ソウル」。

今年は音楽映画、豊作の年ですね〜。
豊作と言っても、「いい映画やったね」クラスではなく、
音楽映画史上に残る映画が、いくつもある大豊作の年やと思います。
アメリカンユートピア」「アメイジング・グレイス/アレサ・フランクリン」も
凄かったけど、今日観た「サマー・オブ・ソウル」も大傑作!
と言うよリ、なぜこんな音楽史上に残るような凄いフェスが、
全然知られずに、50年も封印されていたんやろ、
と思わざるを得ない、事件やったんやないかと思います。
その辺が、「あるいは、革命がテレビ放映されなかった時」という副題に隠されています。
まずは、予告編を。

出てるメンバーがまず凄いのですが、
観終わると「そう言えば、スティービー・ワンダーやBBキングも出てたな」と思ってしもた。
それくらい、印象の強いライブが次々と展開されてます。

まずは、マヘリア・ジャクソンとステイプル・シンガーズの共演でガツン!とやられました。
マヘリア・ジャクソン、名前くらいしか知らんかったけど、
こんなパンチのある歌、歌う人やったんやなあ。
声の持つエネルギーが半端ない。
「ゴスペルの女王」と言われるのも当然ですわ。
しかも、このライブへの思い入れが強いのか(この日、体調は悪かったらしいですが)
この動画よりさらに凄い!

そして、ステイプル・シンガーズと言えば、
ワシは京都の磔磔の壁にかかってる看板を思い出します。
こんなパワフルなやつ、磔磔でやってたんや!行きたかったなあ。
ちなみに、父と娘たちのステイプル家のバンドです。

前半最大の見所は、このゴスペルの女王、マヘリア・ジャクソンと
ステイプル・シンガーズのメイヴィス・ステイプルズの共演!!
スクリーンから、何かが飛び出して来そうな迫力でした。

そもそも、この「ハーレム・カルチャラル・フェスティバル」があったのが、1969年。
あのウッドストックと同じ年で、
キング牧師が暗殺された次の年。
1963年に暗殺されたジョン・F・ケネディの弟、
ロバート・F・ケネディも同じ1968年に暗殺され、
マルコムXの暗殺からも4年後、
ベトナム戦争の厭戦気分も広がりつつありながら、
アポロが月着陸する、というなんとも複雑なターニングポイントに、
アメリカがあった時期。

そんな中、黒人たちは、公民権法は成立したものの(1964年)、
実質的な差別は頑然としてあって、黒人の鬱屈は溜まりまくってた時期、
全部撮影されたらしい黒人パワーの結集のような、このフェスの様子が、
ウッドストックとは比べ物にならないくらい、知られていないのは、
こういう背景と無関係ではないのでしょう。

そのウッドストックでも話題になった
スライ・アンド・ザ・ファミリー・ストーンが
中盤に登場。
昔から「かっこいいなあ〜〜!」思ってたバンドですが、
この映画観て、このバンドの革新性てのが、
改めて分かった気がする。
衣装も、女性いてて黒人、白人が混在するバンド編成も、
今までのモータウンとかゴスペルバンドとかとは、ぜんぜん違う。
もちろん、音も、黒人とか白人とかの枠超えて、凄い。
今の時代は、その延長線上にあって、こいつらのやってたことが
ベースになってるから、凄さが見えにくくなってるんかもな、思いました。
プリンスとかの原型は、こいつらや、ゆーてええんちゃうやろか。

※たぶん映画に出てくるのと同じライブの別カメラやと思います。

もういっちょ、動画あげときます。
同じ時期のウッドストックの圧巻のステージです。

そして、映画的にはクライマックスに登場するのが、ニーナ・シモン。
実は、ワシが一番観たかったのが、このニーナ・シモンで、
やっぱり一番印象に残ったのも、彼女でした。
かなり激しい意見を持ってた人だということは、
なんとなく知ってたのですが、
もうアジテーターのように黒人として、
生きる誇りを刺激してくる。
力強く、極上のピアノとボーカルで。
映画には、この時観客だった人のインタビューも出てきて、
「このフェスで人生変わった。」「黒人としての誇りを感じた。」
みたいな話も出てきましたが、
多分、それは、このニーナ・シモンで感じたんやないやろうか。
そして、このニーナ・シモン、衣装や髪型も、めっちゃカッコよかったです。
それこそ、黒人だからこそかっこいい、と思えるいでたち。
貫いてるものがあるなあ、思いました。
ちなみに、黒人の呼び方がニューヨーク・タイムズで
「NEGRO」から「BLACK」に変わったのも、
この頃の女性黒人記者の社内での運動からやったみたいです。

※これも、たぶん映画に出てくるのと同じライブの別カメラやと思います。
日本語訳も付いてます。すげえ歌詞!焼き付きました!

あと、これはおとなしいですが、映画でも歌ってた曲を。

そしてニーナ・シモンと言えば、やっぱりこの曲も聴きたい。
映画には出てきませんが。

残念やったのは、映画終わって珍しく、パンフレット欲しくなったんですが、
映画が遅い時間やったので、売店が閉まってたことですわ〜。
まあ、こういう時期やから、従業員さんの問題あるんやろうけど、
パンフレット欲しくなる、最大の瞬間にねえ。。
パンフレットだけ、買いに行こうかなあ。

あ、ここに名前出してない人たちも、ほんまいいんですが、
それは映画観てのお楽しみってことで。

ともあれ、ほんま、掛け値なしにオススメの映画です。
ワシより説得力あるだろう人たちのおすすめコメントも載せておきます。

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