映画「ANPO」。

大雨、風邪ひき、選挙。
予定は野外ライブ、、、
これは、諦めざるを得ない。
選挙に出かける以外は、家でゆっくりしていた。

では、DVDでも。
今日という日にふさわしい映画は…。
ANPOというドキュメンタリー映画を観た。

会田誠、横尾忠則、朝倉摂、串田和美、加藤登紀子などが、出演。
絵画、写真、舞台、映画、音楽など芸術の側から、
60年安保をどう表現したかを、
淡々と描いていた。

知識としては知っていたが、
ワシの産まれるたった2年前に、
これほど大きなうねりがあったのだなあ、
と実感した。

岸信介のアメリカとの取引については、
もう言うまでもないだろう。
日本という国は、近現代において、
自分を律することができていない国なのだなあ。

そして60年安保のあの大きなうねりを最後に
民衆の牙はすっかり抜かれてしまったのだなあ、と思った。
そのエネルギーは池田内閣によって、
巧みに経済発展の方に向けられた。

映画は安保に留まらず、そこから今に続く、
基地問題を初めとするアメリカと日本の
歪んだ関係を記録していく。

防衛的にも、経済的にも、日本を属国のように見ているアメリカ、
日本が経済好調なとき、アメリカで日本製品排斥運動が起こったのも、
こういう思考がベースにあるなら、当然なのだろうなあ。
飼い犬に手を噛まれる、ってやつだ。

60年安保は結局失敗に終わったが、
日本が本当にひとつの民主主義国家として自立するためには、
あのうねりを取り戻すしかないのだろうな、
いや、あれ以上のうねりを作り出すしかないのだな、
と思った。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA