ムジカでビールと男夜咄〜沢田ナオヤ×田渕徹。

本日ラストはムジカにとって返して、再びライブ。
結局ムジカで二組、レインコートで二組、ムジカでもう二組、
合計六組観るというとトリプルヘッダー、
アホしかやらん自主フェス状態。
リョカン・ダにケーゴ、BIGOODにジュンジュン、
ラストは田渕徹のソロ、
たまたまグラサンズのメンバーが各ライブに一人ずついる、
という偶然。
今日に限って言えば、一番グラサンズのメンバーと長くいるのは、
家族除けばワシであろう。
長年アホやってると、いろんなことに遭遇しますわ。

まずは沢田ナオヤ。
ムジカに出るの、騒動以来初めてらしい。
楽しめよー!それ観てたら、楽しいから。

倍音が混じってるようなナオヤのハスキーボイス、久しぶりに聴く。
やっぱりジワ〜〜〜っと響いて来る。
ただの酔っ払いやないなあ、と、ただの酔っ払いは思うのであった。

ナオヤがときどき、ギターの胴をパーカッションみたいに指で弾く。
そのリズムの軽快さで、ナオヤのリズム感とセンスの良さがわかってしまう。

「八月のソネット」だったかな?その曲がすげえ良かった。
最初囁くように始まって、、、こんな大声のナオヤ、初めて聴くかも。
けど、その大声の理由か聴いてるだけで納得できてしまう。
ちょっと知らんナオヤ、観た気がするなー。

元々「ぶっきらぼうにも聴こえるボーカルの中にいろんな表情が見え隠れするなあ」
思ってだけど、その表情がさらに豊かになった気がする。
ぶっきらぼうな感じは、変わらないのだけど、
何か、そこに哀しみとか、苛立ちとかがこもってる気がする。

お!ピアノに向かった。初めて観る。ナオヤのピアノ。
複雑なことはしてないけど、なんかすごいええやん。
あれ?ワシ、ナオヤにカッコいいと思ってるぞ?どうした?

ギターに戻って弾き始めた「歩いては」って曲もすごく良かった。
静かで内省的だけど、前を向いてることが伝わって来る。
なんかそういう意味では少し友部正人さんを思わせるなあ。

ときどき見せるメロディからの逸脱や、荒々しい演奏もパンクっぽいし、
ナオヤがスタイルではなく、
元々持ってる無頼な部分と呼応してるようで、似合っている。

今まで観た中で、一番いいナオヤのライブやった。
無理してでも来て良かったー!

ざわざわしてる中から、田渕の歌が聴こえて来て、会場が静かになる。
お、最近よく頭に浮かんでくる曲「2DK」から。
田渕のメロディセンスの良さ、感じるなあ。

今日の「平凡人ドンクライ」は、えらい熱唱系。
なんかすげえ会場盛り上がってる。

「人と暮らすことは、とても難しいよ」って歌詞の歌、
初めて聴くかもしれんのに「セイ!」言われても(笑)

こないだレインコートで初めて聴いた点と線と円の歌、
「点在」ってタイトルらしい。
ようできた歌詞。

あ〜「くよくよするなよ」は、やっぱり名曲やな
「ありがとうって言葉より先に、ごめんなさいって言葉が、、」って歌詞も好き。

おー田渕もピアノに向かう。
ナオヤのモノマネしながら(笑)
「マウンテン・クリスマス」。
そーゆー季節やなあ。

「ドント・ストップ・ザ・ ミュージック」からの「その日だけの天使」。
ワシ今日はずっとライブ見続けて、飽和状態が近づいていたが、
なんか田渕の声は、そのぼんやりとほてった全身を
タオルケットみたいにフワッと包んでくれました。

音を追いかける余裕なくなって、ぼーっと聴いてましたが
「それでええよ」「なんも考えんでええよ」と言ってくれました。
この二曲、このタイミング、ワシにはベストでした。

アンコールはナオヤも一緒に。
ナオヤ・ギター、田渕・ピアノで、ナオヤの「星の地図」。
これはええ歌やなあ。
つーか、ナオヤ、最後までシャンとしてるやん。
これも初めて見たかも。
田渕のコーラスの入れ方も、面白い。

音楽で飽和したハードな一日の締めくくりにふさわしい、
気持ちのいいエンディングでございました。

久しぶりに会った人たちと、ゆっくり話したかったんやけど、
もう脳みそ、破裂しかけてたワシは、
すぐに家帰って、しばらく休憩したのち、
「覚えてるうちに」とレポートに取り掛かったのである。

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