映画サーキット2021冬。

自分でも「アホなことしたな」と思わないではない。
昨日、一日で四本映画ハシゴしてしもた。
なんや頭わやくちゃになって、それぞれあまり覚えてない。
ワシの頭はトコロテン方式になってるようで、
定着する前に新しい情報入れると、
前の情報は、出ていってしまうのかもしれない。
なので、自分の覚え書きのため、ひと言ずつ感想を。

①「梅切らぬバカ」@シネ・リーブル梅田。

自閉症の息子と占い師のおかんの近所を巻き込んだ騒動。
コミカルで、今の社会問題も覗かせてて、
加賀まりこさんも塚地武雄さんもいい演技してて、
小品ながらいい映画だと思う。
引越ししてきたお隣家族との交流が良かった。
高島礼子さんの存在意義は不明。

②「ローラとふたりの兄」@シネ・リーブル梅田。

フランスの兄二人と妹の家族再生の物語。
いかにもフランスらしい小粋なストーリー。
兄二人の無神経ぶりと妹のしっかりぶりの対比も面白い。
三人ともそれぞれに問題抱えてる。
まあ、ようあるちょっとほのぼの、
ちょっとクスッとするストーリーなんやけど、
脚本がしっかりしてて、
最後ちゃんと収まるところに収まってくれるので、
安心して観てられた。
根っから悪い人は、一人も出てこないとこも
安心材料のひとつやな。

③「世界で一番美しい少年」@シネ・リーブル梅田。

これは、昨日唯一のドキュメンタリー映画。
ルキノ・ヴィスコンティに見出され「ベニスに死す」で、
一躍時の人となったビョルン・アンデルセンの半生を描いた作品。
あの映画で、美しいだけでなく、哀しみも湛えてた理由である
かなり捻じ曲がった生い立ちや、
一躍世界的スターになったことで背負った宿命、
その後の人生が描かれている。
「ベニスに死す」の前も、公開直後の喧騒も、
その後の人生も、けっこう悲惨なのだが、
双子のように育った妹との交流や娘との再会が、
一条の光のように、温かさを感じさせてくれる。
映画はスウェーデン作品のようだが、
当時、世界で一番熱狂した場所として、日本も出てくる。
日本では歌も出してたんやな。
ベルバラのオスカルのモデルやったんは知らんかった。
その関係で池田理代子先生との対談シーンも入ってます。
まあ、ワシは今の方がカッコええと思うけどなあ。

と言うか、ワシ「ベニスに死す」観てなかった。
今度、観ます。

ビルト・ア・ガール@塚口サンサン劇場。

ここで、場所移って、塚口へ。
終演間近の「ビルト・ア・ガール」を観に。

音楽好きなダサい女の子が、文才だけはすごくて
ロック誌のライターになったことで、
大変身するっていうイギリスの映画。
まあ、いわゆる少女の成長譚なんやけど、
音楽がモチーフでライターが主人公ってことで観てみた。
なんか過激な表現もあるものの、
おおまかに言うと、昔の少女漫画みたいなおとぎ話っぽい。
ワシ的には一度天狗になりすぎて、鼻をへし折られて、
離れそうになってた家族と支えあって、、、ってとこが良かったかな。
音楽は、ワシにはあまりピンとこなかったけど、
今時のロックなんかな。

並べてみると、四本とも家族がお互いを支え合うような映画やなあ。
もっと丹念に一本一本思い出したら、
もっとええ映画やと思えるのかもしれな。

中では「世界で一番美しい少年」が印象に残ってるけど、
やっぱりこれは、ドキュメンタリーっていう強さかもしれん。
これだけが、ドキュメンタリーやけど、
四本の中ではダントツに劇的な人生ってのもおもろいな。

四本観終わって、ヘトヘトになって19時ごろ、
阪急神戸線で梅田に向かうちょうどその時、
十三レインコートの小林くんから「今日19時半からライブあるけど」って
お誘いのメッセージきて、
「すげえタイミング!!」と思ったやけど、
流石に脳みそのキャパシティ超えてて、
素通りして、家帰ったのでした。
小林くん、すんません!!
また誘ってね。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


音楽

次の記事

FBIの資料公表。