映画「おじドル,やくざ」。

最近ダメな中年男の映画となると、なんか無条件に観たくなってしまう性質が
できてしまってるようだ。
おじドル,ヤクザ」には、
時代遅れで組の中でも社会でもうまく立ち振る舞えないダメヤクザと、
40歳すぎて、親元に暮らし、地下アイドルとして活動するおっさん、
ダメな中年男が二人も出てくる。


どちらも、ワシの共感できる生き方ではないし、
周りにそれに近い人もいない。
なのに、何か近しいものを感じてしまう。
二人とも、不器用で、要領よくこの世界を歩いていくことなんて、
到底できない人間ってとこに、何か同じ匂いを感じてしまうのかもしれない。

おじドルの弱く見えて、芯のところでは、常に前向きに歩いていく生き方が、
ダメヤクザの心を少しずつ溶かしていく様が、おもしろい。
これも、めっちゃカッコ悪いけど、バディムービーなんやなあ。

ワシの生理的に辛いタイプのおじドルが、
なんか途中から、かわいく見えたり、カッコよく見えたりしてきて、
自分ながら、少し不思議な気持ちになってしまった。

ところどころ予定調和っぽいところもあったけど、
短いながら、最後まで気持ちよく楽しめる映画でありました。

主演&監督の大川裕明さんは「RUDE BONES」というスカバンドのリーダー。
なので、音楽だけは、めっちゃカッコよかったです。

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