映画「MEMORIA」。

手強い映画でした。「MEMORIA」。

始まって最初の言葉が出るまでに5分はかかったんちゃうかな?
それ以降も、ほとんどそんな感じやし、
ワンシーン、ワンカットもむちゃ長いし、動きもほとんどない。
おまけに音楽もほとんどない。
となると、当然、2時間半弱、
眠気との熾烈な戦いになりますな。
なんとか、眠らずに最後まで観ましたが、
5分くらい寝てても、セリフなしで、
ほぼ同じ場面だった、というとこもあったかもしれんです。

そして得たものは、なんだったのか。。。
正直なところ、よくわかりません。
煙に巻かれたような気分もあります。

人間という存在に対する深淵なテーマ、という気もするし、
個人の認識の不確かさを語ってる、という気もします。
全体が何かの隠喩のようでもあり、
意味を探すこと自体が、意味なのかもしれない、
と堂々巡りが続きます。

終盤のSF的展開も不思議やったけど、
あそこから考えると、ストーリーとかではなく、
いろんな断片をつなぎ合わせたもの、という気もしてきます。

観てる時は、ややお手上げ気味な気もしてましたが、
観終わると、なんか不気味なものが心の中に残る、
存在感のある映画でもありました。

トレイラーにも出てくる音が重要なモチーフになってるのですが、
その音が、今も頭にこびりついています。
あの音が、いつかリアルに聞こえてきたら、
すぐに病院に向かうことにします。

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