九雀家の人々@ツギハギ荘。

久しぶりに落語を観に行った。
家からチャリで5分のツギハギ荘
絵本作家の長谷川義史さんとあおきひろえさんご夫妻が
やってる、こじんまりとしたイベントスペースだ。
ここ以外にもうちの近所では、
落語をやってるスペースがいくつかある。
さすが繁昌亭や上方落語家協会のある町だ。
そう観に行く機会はないが、
こういう催しがあると、
「この町に住んだ良かったなあ」としみじみ思う。

今日は、九雀さんのお弟子さん、九寿玉さんが「開口一番」。
やっぱり生の落語は楽しいなあ。
九寿玉さん、初めて観るけど、表情が大きくて、面白い。

お囃子や笛が生ってのも、ええなあ。

続いて、早くも九雀さんの「一眼国」。
さすがのベテラン!緩急が素晴らしくて、
ついつい引き込まれてしまう。
この噺は、たぶん初めて聴く。
サゲは読めるけど、それでも大笑いしてしまう。
お見事です。

中入り前は、桂九ノ一さんの「壺算」。
九ノ一さん、すっきりした好青年っぽいお顔やのに、
チョロチョロと黒いところが滲み出てくる感じも面白かった。
壺算は、ワシも知ってる噺であったが、
やっぱり大笑いしてしまう。
ラモーンズにちなんだイベントやってるってくらい音楽好きの九ノ一さん、
ギター演奏してる動画、ありました。

中入り明けはゲスト、カンカラ三線の岡大介くん。
今回は、岡くんのご案内で、この会に参加させて頂いた。
繁昌亭で岡くん観たことは一度だけあったけど、
こういう小さな箱で、落語のイロモノとしてやる岡くんは初めて。
けど、堂々としたもんだった。
ちゃんと笑い取った上で、
演歌師としての自分の決意も表明してた。
もちろん、音楽も、楽しい。
演歌師らしく、今の政治を風刺しながら、
壮志演歌の流れを組む大正、昭和の歌謡を歌う。
岡くん、観るたびに、声の艶が増してるし、
自分の居場所を確信してきてる気がして、頼もしいなあ。


そして再び九雀さんの登場。
ちょい岡くんをいじりつつ、褒める(笑)
岡くん、ええ人に気に入られてるなあ。
人柄の賜物やな。
噺は、季節的にもロケーション的にも今日にピッタリのネタ「桜ノ宮」。
けっこう長い噺やのに、ぐいぐい引き寄せられて、
退屈する暇がない。
最後まで、笑いの絶えない客席でした。
もちろんワシも、よう笑わせてもらいました!

やっぱり落語楽しいなあ。
せっかく繁昌亭から200メートルくらいのとこに住んでるんやから、
もっと度々行ってみようかな、と思いながら、
ぬるくなった空気の中、チャリを走らせる
大笑いの早春の宵でございました。

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