映画「林檎とポラロイド」。

※ややネタバレあり。

ヨーロッパらしい、上質で、
独特なユーモア感覚のある、大人の映画やなあ、と思った。
林檎とポラロイド」は、記憶喪失の男の物語。
全体に静かで落ち着いたトーンが流れ、
説明など、ほぼないまま、ストーリーが進行する。
音楽も控えめで洒落てて、
全体に俳句に通じるような詩的な世界が広がっている気がした。

テーマとしては、人は耐えきれないほどの哀しみに遭遇した時、
その哀しみを忘れて、別の人生を送るべきなのか」ということだと思ったけど、
これは、ワシ一人の考えで、
違う人が観たら、違うことを思うのかもしれない。
そういう意味でも、人によって解釈の違う俳句的な作品という気もする。

シャリシャリ、林檎をかじる音が、
今も聞こえている。

観終わった瞬間、もう一度初めから観たくなった。
ある意味、ミステリー的な要素も持った映画なのかもしれない。

一部地域では公開始まってるけど、
今後、全国で公開予定です。
是非、お運びください。

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