スーマー@新樂山。

金曜日は、緑橋の新樂山にスーマーさんを観に行ってきた。
スーマーさん、うちにお泊まり頂いたこともあるし、
CDジャケットの帯のフレーズを書かせて頂いたこともあるのだが、
この騒動でいつ以来かわからないほど、久しぶりのライブだった。
時間が空いたのもあって、早めに会場に着き、
いろいろお話もさせて頂いた。

話は尽きないのだが、時間になったということで、ライブ開始。
ライブの始まりとともに、フライファンがゆっくり回り始めたように思ったのは気のせいだったのか。
それくらい、心地よい「あの」スーマーさんの穏やかなライブが始まった。

しかも曲は「人生行き当たりばったり」から。
スーマーさん、初めてという人もいたようだけど、
打ち解けた空気が流れ出す。

ああ、そうだった。
スーマーさんのライブは、
いつもこんな風に、柔らかい風が吹くのだった。

落ち着く。久しぶりなのに、帰ってきた感を強く感じる。
エアコンではもちろんなく、ストーブでもなく、
火鉢か暖炉のように、本物の火で、直にじわじわーっと全体を温めていく。

うわ!鈴木常吉さんの「さびしいときには」や!
常さんとの思い出話も泣きそう。
スーマーさんバージョン初めて聴く。
ちょっとメロディ違うけど、それがまさにスーマーさんらしい。
もちろんメロディに常さんらしさはあるので、
「ほんまに常さんの曲をスーマーさんがやってるんやな」と実感してしまう。
この日やった曲ではないけど、せっかくなので、
常さんと一緒にやってる動画を。

一部ラストはボリス・ヴィアンの「脱走兵」のスーマーさん訳らしい。
どんな曲でも、スーマー調になってしまうのが、さすがだ。

二部はバンジョーで。
しかも、ミチロウさんの「ジャスト・ライク・ア・ボーイ」!!
これも、スーマーさんらしく、ずいぶん明るいバージョンになってた(笑)
ちょっと町田謙介さんのバージョンにも似てる気がしたけど、
この動画観ると、やっぱりそうみたいでした。W.Cカラスさん経由みたいやけど(笑)

「猫のような女」の元歌はルー・リードの「ワイルドサイドを歩け」。
歌詞を先に考えてて、メロディ考えてたら、
いつの間にか「ワイルドサイド」っぽくなっちゃったから、
もうそれで行くか、ってなったって、
前に聴いた気がする(笑)
これもワシの好きな原曲のムードを残しつつ、
スーマーさんにしかできない空気を持った仕上がりでした。

ゲストMOJOさん出てきて、
ブルースハープで「ゴロワーズを吸ったことがあるかい」。

二人の関係があったかい。
なんかがしんしんと積もって行く気がする。
きっとライブ始まった時から、少しずつ、ずっと積もって来てたんやけど、
この曲で、この共演で、そのことに気づいたのかもしれない。

え、レナード・コーエンさんの「ハレルヤ」!
スーマーさん、歌ってたっけ??
めっちゃ嬉しい!

アンコールで「鉱夫の祈り」を提案するが、
最近歌ってないらしく歌詞が覚束ないようで却下されてまう(笑)
けど代わりに歌ってくれはった「酒が飲みたい夜は」がすごく良くて、
なんか終わりにふさわしかったので、文句はない。
始まったとき、暖炉にかけた何かが、
コトコトと煮えているような気がする終わりだった。

けど、スーマーさんが最後に「酒が飲みたい夜は」を歌ったもんだから、
ワシの酒モードがすっかりオンになってしまった。
昼間十三でたまたま会って、このライブにも来てた平田ママの写真を撮ったり、

スーマーさんやMOJOさんや新樂山のナオミさんと、話し込んでしまい、
すっかり電車のなくなる時間まで長居してしまった。
と、自分の泥酔をスーマーさんのアンコール曲のせいにしてしもた。

ライブも飲みも、ほっこり楽しい夜でした。
ありがとうございます!

スーマーさんが撮ってくれた写真。
ワシ、だいぶ来てるようです。

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