なにもしない爆弾＠ピカスペース。

昨日は、ピカスペースで「なにもしない爆弾」の大阪初ライブ。
このバンド、聴くのは二回目だったんだけど、
前回は、フルートのユッキー、サックスのバッキー、ユーホニウムのテルッキーで
「ユッキーバッキーテルッキー（仮称）」（順番違うかもしれんけど）だったので、
このバンド名になってからは、初めて聴くのだ。

「なにもしない爆弾」というネーミングがまず、すごくいい。
爆弾なのになにもしないんだ。
「おれは人を傷つけるために生まれてきたのか。
そんな運命には従わない！おれは絶対爆発しない！」とか
葛藤する爆弾を想像してると、
吉田戦車先生の「いじめてくん」を思い出して、
一人で笑ってしまった。
そんなアホな妄想を引き出す、
呑気なネーミングやなあと思います。

そして会場のピカスペースもおもろい場所。
ここも何回か来たことあるんだけど、
通天閣のお膝元、新世界商店街の中にあって、
天上からVHSやら筆箱やら、出鱈目なものがぶら下がってて、
酒瓶で作った手作り自動ドアとか、あちこちにおもろいもんがある。

知り合いの日下さんが何かと絡んでるらしく、
ここのご主人のはるきさんは、その日下さんと絡んでて、
「セルフ祭」ってゆーおもろいお祭もやってるらしく、
それを長野県の木崎湖でやったとき、
近くに住むおもろいもん、アホなもん好きのユッキーが
はるきさんと繋がって、昨日に至ったらしい。

そう、このバンド、ユッキーは長野県、バッキーは八王子、
テルッキーは名古屋というばらばら遠距離バンド。
観とけるときに観とかないと、いつ聴けるのか分からないのだ。
昨日行けて良かった～～～！

演奏が始まると、とたんに風景が広がってくる。
インストバンドというと、器物的な音楽が多い気がするが、
このバンドの音楽は、何か風景を思わせる。
しかも、その風景がどことなくロマンチックなのだ。
言ってみれば、現実の風景と言うより、ファンタジーの風景なのかな。
しかも、それは風景画ではなく、
風が吹きすぎて行ったり、川から魚が跳ねたり、という
ちゃんと動きのある世界なのだ。
しかも、「なにもしない爆弾」なので、そこに事件は起こらない。
その事件の起こらなさが、また気持いい。
目をつぶって聴きたいなあ、と思う音楽だ。

しかし、そういうわけにはいかない。
目をしっかり開けて目撃すべき事件も用意されてる。
前回のライブでも登場した大阪在住、渋さ知らズでも活躍するダンサー、
南加絵さんが、妖艶で、ハプニングフルなダンスを店中使って、踊りまくる。
昨日は、手作り自動ドアを壊して、
天井からぶら下がってる何かを落としてました(笑)

こう書くと、音楽と踊りが合ってない気がするかもだけど、
それが、なんかしっくり来るんだよな～。
これはワシも説明できるまでには咀嚼出来てないけど、
直感的に「アリ！」だと思っている。

そんで、なぜかこのバンドがやるときは客席に一人、
ややこしいオッサンがいる。
前回はバッキーさんのお知り合いの山ちゃんが大活躍した。
打ち上げでの山ちゃんの発言がネーミングの由来になるほどの大活躍。
打ち上げでも喋りまくってたが、ライブ中も同じくらい喋ろうとしてた(笑)
今回もふら～～っと入って来た、木村充揮さんにちょっと似た喋り方する
おっちゃんが、隙あらば自分の話に持っていこうとする。
もちろん、ライブ中(笑)
こらこら、ユッキー！付き合い過ぎるな。相槌を打たない(笑)