姉貴の入院。

もう50年近く前の話だが、
ワシの両親は、当時は珍しい共働きで、
ワシの面倒は四つ上の姉が、
けっこう見てくれてた。

原初の頃の記憶を辿ると、
おとん、おかんより、お姉ちゃんが出てくることが多い。
恥ずかしい話、1人で寝るようになった頃、
まだひとり寝が怖くて、寝れなかったとき、
おとんでもおかんでもなく、
姉貴の布団に潜り込んだこともよくあった。

その頃は既にワシの四つ下に弟がいて、
ワシは四つ上の姉貴とも喧嘩する、
四つ下の弟とも喧嘩する、
けど八つも離れた姉貴と弟は喧嘩しない。
兄弟の中で、ワシだけが、どちらとも仲悪い、
と悩んだこともあったなあ。
けど、さみしかったり、怖かったりすると
姉ちゃんの布団に潜り込んだりしてた。

もう姉ちゃんの布団に潜り込まなくなって40年以上経つが、
姉ちゃんは今、潜り込みたくても、
潜り込めない場所にいる。
病院のベッド。

手術はうまくいったと聞いてるし、
姉ちゃんともLINEとかで連絡して、
順調だとは知ってるんだけど。

ワシが今、すごく不安定でならないのは、
もう40年以上駆け込んだことはないけど、
いざとなれば、あの優しい布団に潜り込めばよい!
という保険がなくなってるからなんかもしれんな。

ほんますみませんけど、
九州の水害の被災者より、
いまだに傷が癒えない、
福島原発の周辺の人より、
毎日、オスプレイに悩まされている
高江の人たちより、
今は、姉ちゃんのことが心配。

「それとこれとは別」
わかる。知ってるけど、
アホやから、別にできなくて。

とりあえず、明日、手術終わった姉ちゃんとこ、
行って来ます。

(追記)行って来ました。
思いの外、元気で安心しました。
LINEとかで様子を聞いてても、
実際会うと、全然違うもんですね。
弱ってる姉を見るのがすこし怖かったんですが、
行って良かったです。

お見舞いは姉の家希望で、
「夜回り猫」と言う漫画でした(笑)

励ましのコメント、いろいろ頂きました。
ありがとうございます。
(20230708記)

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