高江音楽祭@アバンギルド。

昨日から約24時間ぶりの京都。
鴨川、高瀬川はすっかり夏の風情。

日差しきらめく界隈から、昼でも暗いビルの中へ。

アバンギルドでやってる高江音楽祭の2日目に。
入るとすぐ始まったのは、京都のスズメンバ
初めて聴いたけど、たどたどしいボーカルと
おもちゃっぽい演奏がすごくいい!

そして次は一番のお目当、むぎ(猫)ちゃん!
沖縄のアサイラムで観て以来、
また観たいなあー!と思ってたので、
やっと観れて嬉しい!

やっぱり音楽としてもエンターテイメントとしても、素晴らしいー!
もちろん子どもは大喜びだし、
大人も音楽として楽しめるので、
みんなが楽しめる隙なしのパフォーマンスですわ。
飼い主の(笑)米須雄作さんとも久しぶりに話せて、
嬉しいイベントですわー。

その次は、下村よう子さんと足田メロウさんの
ライブペインティングと聞いてて、
「よう子さん、何か楽器演奏しながら歌うのかなあ」
と思ってたら、なんとアカペラ!

よう子さんから出て来る声が、
そのままメロウさんの絵になってる
ような錯覚に陥ってしまった。
暑いのに鳥肌立ちそうな気分で
改めてよう子さんすげー!と思った。

そして、次は「いのちの森高江」の映画上映。

何も政治的なことじゃない、
ただ普通に普通の生活を望む人たちが、起訴されたり、
国側の不法を訴えてるのに、敗訴したりする。
これはどういうことなのか。
こういうことを許して行くと、
いつワシらの生活が同じ目に合うかわからない。
主権在国の国家が始まってるのかもしれない。

ちょっと映画のインパクトが強くて、
次のZINさん、集中して聴けなかったが、
ダメで優しいブルーズは、
ささくれて来たとこを、なぜてくれた。
いいタイミングだ。

そして、踊れる感じのBased On Kyoto
よう子さん、カウンターの椅子に座りながら、揺れまくってます。

いい祭りだ。
高江の今を知るためにも、各地で行われる高江音楽祭、
皆さんに、ぜひ行ってほしい。
まずはいい音楽を楽しみながら、
高江に今起こってることを実感する、
つまり、日本に今起こってることを実感する、
いいチャンスだと思います。
主催の石原岳さん、ありがとうございます!

ここで一旦休憩入り、高江音楽祭後半は
HOLLY-C60のパフォーマンスから。

前衛的でよくわからないちゃ、よくわからないのだが、
鍛えられた人間の動きってやっぱり面白いなあ、
ということは感じる。
なんとなくデグルチーニさんの音楽に
合わせて踊ったら、面白くなる気がした。

外に煙草休憩に出ていると、
ダガダガ縦に切り裂くようなドラムと
吠えるようなギターが聞こえてきた。
中に入るとむぎちゃんの飼い主、
米須雄作さんのドラムと石原岳さんのギターだった。
かっこいい!こーゆーのがかかってるなら、
クラブとかにも行っていいかなあ、
と思うような気持ちのいい爆音だった。

次は大袈裟太郎さんと石原岳さん。
実はラップって、ワシには同じに聴こえてしまってよくわからないのだが、
大袈裟太郎さんは、さすがいろんなとこの前線で、
実際に行動をして来た人だけあって、
言葉に説得力があった。

そして高江フラ。石原岳さんと
Based On Kyotoのギタリストと、
下村よう子ちゃんのボーカルで「童神」。

石原岳さん、特殊ギタリストにつき、
コードは、よくわからないらしいです(笑)。
よう子さんのボーカルと曲、
そしてフラの緩やかな踊りが
すごく合ってて、
揺りかごに揺られてるような気分やなあ、
と思った瞬間、気がついた。
あ、そーかこの曲、元々子守唄や。
けど、よう子さん、こんな歌うまかったんやなあ。
今日はよう子さんに、二度驚かされた。

そして最後の曲は、石原岳さんと高江フラ
高江フラは今回は石原さんの
パートナー1人での参加なので、
実際はご夫妻の2人で。
普段は弾き語りしない石原岳さんが、
これだけは練習したという「高江の歌」。
七尾旅人さん作らしいです。
朴訥とした歌い方がかえって、高江の森や川を
思わせてくれた。

まだ高江には行ったことないのだけど、
座り込みするぞ!おー!とか、工事阻止!とか、肩肘張ってではなく、
「どーゆーところか知りたい」という気持ちで行ってみようかな、
という気持ちになった。
座り込みするかどうかは、その上で考えてみよう。
大袈裟太郎さんが言ってた「愛とユーモア」
それは、夫婦仲や親子仲、友人同士
などの人間関係はもちろん、
高江の機動隊の人に対する姿勢にも、通じる言葉らしい。
確かに工事に反対する地元民と、
その工事を進めようとする機動隊とでは、敵対関係ではあるが、
ベースに「愛とユーモア」を持つことで、
ただ敵対するより、相手に聞く耳を持たせられるかもしれない。
同じ人間同士であることを忘れてしまうと、
どんな関係もいい方には向かわないのかもしれない。

もちろん高江で起こってることは知っていたし、
標的の村も観てはいたのだが、
自分がわかってなかったことに、少しショックを受けた。
知ってるだけで、きちんと毎日の生活レベルで
捉えられてはいなかったんだな、と。
そういうことを、勉強会のような堅苦しいとこではなく、
こういう楽しい時間の中で知らしめて行くのは、
素晴らしいなあ、と思った。

そんなことを考えながら、会場を後にすると、
日が傾いて少し冷えて来た三条大橋は、
切なくなるような夕暮れ時で、
それぞれにこの時間を愉しむ人に溢れ、
この町が、若い人を含め、いろんな人を魅了する理由が、
スッと腑に落ちるのであった。

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