没後50年鏑木清方展@京都国立近代美術館。

先週土曜、岡崎公園の京都国立近代美術館でやってる
没後50年鏑木清方展」に行ってきた。

美人画として有名な鏑木清方さんではあるが、
ワシはどちらかと言うと、市井の生活を描いた絵の方惹かれた。
看板にも使われてる近年発見された三部作と言われる美人画は、
本当に美しいのだけど、
上村松園と比べると、どこか「男が描いた美人画」という気がしてしまう。
まあ、それは仕方のないことかもしれないが。

美人画も含め鏑木さんの絵で好きなのは、構図は美しいのだけど、
動きが止まってないところやなあ、と思った。
一連の動きの中の、最高に美しい一瞬をストップさせたみたいな、
次の瞬間には、違う形になってそうなところに、なんか惹かれた。

鏑木さんは東京の生まれで一生を関東で過ごされた方だが、
明治〜大正の町の風景を描いた絵は、
何か京都の町を描いてるような気がした。

あとで考えたら、きっと日本中、どこに行っても、
似ている風景や風俗が見られたんだろうけど、
それを町並みなどに残してるのが、京都ということなのだろう。
時代の流れとは言え、少しもったいない気もした。

京都国立近代美術館は、いつも特別展と並行して、
コレクション展などいくつかの展覧会をやってるのだが、
この時やってたのでは、「MONDO 映画ポスターアートの最前線」が
めちゃくちゃ面白かった。

正規の映画ポスターではなく、アメリカのオースティンを本拠地とする
MONDO(モンド)が、作るオリジナルポスターらしいのだが、
どれも映画の持つ世界を、関係者じゃないからこそ描けるような視点で描いてて、
それがどれも、ちょっとえぐ目の色使いで、
めちゃくちゃ楽しめた。

作品の横に書いてある文章をふと読むと、
先着で、パンフレットが無料でもらえるって書いてた。
もちろん、頂いた。

B4版で、そのままではカバンに入らなかったのだが、
フライヤーで巻いて(ちゃんと興味ある展覧会のフライヤーです)、
美術館の受付の人に頼んで、セロテープをもらい、
折り目をつけずに持って帰ることに成功したのであった。

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