田中一村記念美術館。

ずっと来たかった田中一村記念美術館をまず訪問。
10歳やそこらで掛け軸にしてもおかしくないような南画を描いてるのも驚いた。

美術館では、時代ごとに展示してるのだが、
奄美に行く前から、後に奄美で完成された画風の片鱗がのぞいて、興味深かった。
とは言っても、やはり奄美に来てガラリと画風は変わる。
変わると言うより進化する。
「日本のゴーギャン」と言われるものの、
日本的な要素はどこかに残っているのだ。

原色に溢れた奄美以降の画は、
カラフルで力強いのに、
どこか寂しい。
関空までの電車の中で見たラッセンの
脳天気な絵に比べたら、
同じ南国でも、こんなに違うものかと思ってしまう。

この絵が亡くなるまで認められることなかったのも驚きのひとつ。
「客のために描くのではなく、自分の良心のために描く」
と言う一村の言葉が、ズシンと響く。

館内撮影禁止だったため写真はないが、
横にあった一村の画のモチーフになった
植物を植栽した散歩道の写真を。

これは植栽なのだが、
アダンなどを見ていると、
亜熱帯の飼いならされていない凶暴なまでの植物に
一村が衝撃をうけたのではないか、
と思わせるに十分な
生命力に溢れた美しくしさがあった。

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