「ルートヴィヒ美術館展」@京都国立近代美術館。
京都市京セラ美術館でボテロ展観た後は、
すこし休憩して、向かいの京都国立近代美術館の「ルートヴィヒ美術館展」へ。

ルートヴィヒ美術館はドイツのケルンにある市営の美術館で、
ナチスの迫害から逃れた作品含め、
近代から現代の名品が揃ってて、
とても市営と思えないのだが、
その中心が市民から寄贈らしく、
文化レベルの高さに圧倒されてしまった。
向かいの京都市京セラ美術館の東山キューブでは、来年2月12日まで
「アンディ・ウォーホール展」やってるからか、
こちらも、ポスターのメインビジュアルは、ウォーホール。

こういう美術館の展覧会は、どうしても総花っぽくなってしまい、
何を観たか、あまり印象に残らないことが多いので、
直感的に「これ!」と思うものを時間かけて観ることにした。
印象に残ったのは、クレー、ジャスパー・ジョーンズ、マン・レイ、
ロシアン・アバンギャルドあたり。
ワシ的は、やはり、もう少し的を絞った展覧会の方が好きやなあ、と思ったものの、
一番の驚きは、市民の寄贈で、これだけのコレクションができる
文化度の高さかもしれん、と思った。
京都市京セラ美術館で展覧会観て、すぐ来たから、
どうしても、ふたつを比べてしまうのだが、
建物、展示の仕方、料金システム、美術館の職員、
どれをとっても、京都市京セラ美術館の方が上やなあ、と感じてしまった。
特に、料金システム。
京都国立近代美術館は、コレクション展も料金に含まれて、一律料金。
コレクション展には、大抵ワシの好きな河井寛次郎さんの作品が含まれてるので、
ワシとしたら文句ないのだが、
中には「そっちは今回はええわ」という人も多いのではないか。
「コレクション展も観られてこの値段!」的なお得感あればええのだが、
その分、きっちり高くなってるしなあ。
「国立より市立の方がええ」というのは、
個人的には嬉しい気もするが、
もう少し、国立にも頑張って欲しいものだ。