おとんの不在。

「靴あんのに、お父ちゃん、もうおらん」。

すごいセリフやなあ。
続いて行く毎日と、
途切れて気づく日常の幸福、
それに対しての狂おしいほどの哀しさが、
こんな短い言葉に詰まってる。

40年近く前、親父が逝ったあと、
親父の愛用してた背広見て、
涙が止まらなかったこと思い出した。
この背広に親父が袖を通すことは、もうない。
そのことが、ただただ悲しかった。

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