ドキュメント72時間「世界のウチナーンチュ大会」。

年末に録画した「ドキュメント72時間」の「世界のウチナーンチュ大会」を観る。

ハワイ、南米を中心に世界中から二世、三世、四世たちが那覇市国際通りに集まる。
五年に一度、今回は七千有余人が集まった。

離れているからこそ人によっては、
沖縄に住む人以上に沖縄のことを大切に思っていたり、
一度も沖縄に住んだことないのに、ウチナーグチでしゃべり、
沖縄だと落ち着く、という人がいたり。
先祖の仏壇に泣き崩れる人、
「てぃんさぐの花」をみんなで歌うステージ。
どの人たちもチムが騒いでるのが見てわかる。
そして迎える人々は口々に「おかえりー」と手を差し出す。

明るく楽しげなお祭であるが、そこには、
移住せざるを得なかった哀しい歴史も感じられる。
ここに来れず志半ばで散った人々も
長い移民の歴史の中では、
たくさんいるのだろう。

印象的だったのは、米軍の軍属だった人たちの子どもたちが、
基地内にあった高校の同窓会を開いてたこと。
基地の問題は別にして、彼らにとっても、
沖縄で過ごした高校時代は特別な時間なのだろう。
なんとなく、沖縄戦で亡くなったアメリカ人の名前も刻んだ摩文仁の丘を思い出した。
沖縄には「許し」という文化が息づいているのかもしれない。

そして、まだ見ぬ親戚に会えることを楽しみに来てたおばさん。
結局親戚は見つからず、会いはできなかったが、
親戚に渡すつもりで持って来たペルーのお土産を、テレビクルーに明るく渡していた。

どこでも故郷というのは、そういう傾向のものなのだろうが、
祖先崇拝を礎に独特の文化と、特殊な歴史を持った沖縄だからこそ、
これほど盛り上がる大会にまでなるのだろうな。
完全に部外者だけど、5年後の次の大会には、
テレビではなく、生でこの大会を見たいと思った。
参加することはできなくても。

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