橋本ヒネモスのBBBムービーvol.24「フラッシュゴードン 4K」「93歳のゲイ」「トリとロキタ」。

「フラッシュ・ゴードン 4K」。

公式サイト

どんなに緊迫したシーンでも、全然ハラハラドキドキしない。
ストーリーがめっちゃ雑なんだが、そんなに腹も立たない。
ワシがコメディーとして観てしまってるからだろうか。

基本的にはSFは苦手なんだが、クイーンだし、昔観て笑った記憶あったので、
せっかくなんで、高画質で観てみようと思ったのだった。

ストーリーには全く入り込めないし、共感もまったくなかったが、
やっぱり面白かった。
けど、ワシ以外、誰も笑ってなかった。
コメディーとして観るのは間違いだったのか?
だって、あのユニバーサルスタジオ、まんまの地球とか、
主役がわざととしか思えないくらい大根だったり、
笑わしにかかってるとしか思えないんだが。。

ワシの観方が間違ってたんなら、すんませんけど、
めっちゃ笑える映画でしたわ。

「93歳のゲイ」

西成に一人で暮らす93歳のゲイ、長谷忠さんのドキュメンタリー映画。
誰にも言えず、苦しかった時代を乗り越え、
今のように、昔と比べるとオープンにできる時代になった時には、
もう老齢になっていた。
パレードにも参加したり、集まりに入ってもみたけど、
年齢層も違ってるし、どうにも居心地が悪い。

映画撮影途中に不意に訪れる、
信頼を置いてた年下のゲイのケースワーカー(パートナーではない)の突然の死。
落ち込む長谷さんの前に現れる心を許せる友だち。

ワシにとっても、全然人ごとではない話だった。
もうパートナーとかが欲しいとはあまり思わないけど、
腹を割って、いつでも話せる人は、いて欲しいと思う。
遠くても構わないけど、できれば近くに。

そういう人が見つかった時の長谷さんの笑顔が素晴らしかった。
すごく救われた気がした。
長谷さんが、最後の時まで、幸せでいられますように。

詩人でもある長谷さんが若い頃に書いた詩が、いくつか紹介されてたけど、
それもすごく良かった。
全編、読んでみたいなあ。

映画とはまた別の長谷さんの動画があったので、貼っておきます。

「トリとロキタ」。

※少しネタバレあります。

関連サイト

1時間半くらいのストーリー映画としては比較的短めだけど、
一瞬たりとも気が抜けない緊迫の場面ばかりで、
ものすごく長く感じて、観終わった後は、ぐったり疲れてしまった。
だけど、ほんまに観て良かったと思える映画だった。

アフリカからベルギーに渡った血のつながらない二人。
だけど、本当に心から繋がってて、お互いがお互いを必要としている。
二人には、幾重にも幾重にも困難が取り巻いている。
ひとつの問題が解決しても、全然幸せが見えてきそうな気がしない。

幼いトリは、賢くってすばしっこくて、
だけどやっぱり、まだまだ子どもで寂しがりで。
ロキタは、歌は上手いけど、もちろんそれだけで食べていくわけにはいかず、
女性だからこそ、のしかかる問題にも苦しめられる。

ずっと張り裂けそうな気持ちで観ていて、
何度も押しつぶされそうになったし、
結末は悲劇的なのに、
観終わった後、どこかで、気持ちのいいものを感じていたのは、
二人の魂の結びつきの清らかさ、美しさに心打たれたからなのかもしれない。

きっと今も世界中にいる、トリやロキタのような、
少年少女たちに、ワシらができることってなんなんやろう。

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