橋本ヒネモスのBBBムービーvol.33「EO(イーオー)」「帰れない山」「ジュリア(s)」。

「EO(イーオー)」。

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なんとも言いようがなく、喩えようすらないくらい風変わりな映画だった。
ロバ目線、と言うより、もはやロバ気持ちで観ないと、ついていけないような映画。
なので、人間の会話もあるが、ほとんどストーリーには必要ない。
ひたすら、ロバの気持ちになろうとして観ていた。

そこから観ると、人間の世界って、何てややこしくて、
理不尽なんだろうと思ったりもする。
動物愛護団体も、ほんまに動物を助けようとしてるのか、
自分の意見が通る快感が満たされれば、その後のことまでは
興味ないようにも思える。

とても気の毒な話ではあるのだが、
だんだんロバが哲学者のように思てくる、
ほんまに不思議な話だった。

「帰れない山」。

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なんだろう。
激しく揺さぶられて、
めっちゃ好き!と思うのに、
それをうまく説明できない。

お互いを理解し合いながら、
距離を置くしかない生き方。
ところどころ交差して、混じり合うかに思えるけど、
また離れていく二人。

生き方の違い、嫉妬、環境、いろんな要素が、二人の距離を遠ざける。
だけど、心のどこかでは、誰よりもお互いをわかり合ってる。
でも、それだけでは、どうにもならないことが、
人生には多すぎる。

限りなく、厳しく、限りなく優しい映画なんやろなあ、と思う。
もう少し、人生について考えたり、解ったりしてから、
もう一度観たい気のする映画やなあ。

「ジュリア(s)」。

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禍福は糾える縄の如し。
まあようできた大人の物語ですこと。
脚本も演出も編集も、役者さんの演技も、メイクも
見事としか言いようがないです。

どの人生にもちゃんとリアリティあります。
ただひとつ、問題は、ワシの海馬の許容量が破裂寸前。
もうどのジュリアだったのか。
このジュリアは、どういう人生をこれまで送ってきたジュリアだったか。
むちゃくちゃ緊張しながら観てました。

けど、素直に感動できて、涙出そうになる、
ええヒューマンドラマではありました。

ワシも、あの時、違う選択してたら、どうなってたやろ、
と思うことがないではない。
けど、それは知りようがないし、
知ったところで、どうにもならない。
今生きてる人生を正解にしていくことしか、
人間にできることはない。
そう、素直に思わせてくれる映画でした。

全ジュリアの人生を整理して、頭、スッキリ整えてから、
もう一度観たい映画でもありました。

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