展覧会「MUG +MUG +」、ライブ「イヌイジュン、山本精一&sara(.es)」@ノマル。

こないだの土曜日は、初めて行く場所、
深江橋のノマルというギャラリーへ。
マグカップの展覧会と、そのクロージングイベントのライブがあったのでした。

まずはマグカップの展覧会。

うむ、なかなか面白い。
いくつか欲しいのはあったのだが、
やはり美術作品なので、
ワシの手の出せる価格ではない。

これが今回、ワシを誘ってくださったイヌイジュンさんの作品。
テーマはロンドンパンクスかな?
ええやん!
さすが元スターリン。
まあ、買える値段ではないけどね。
イヌイさんと初めてお話ししたのはこの時。

初めての場所で、勝手がわからなかったのだが、
ギャラリーの中でライブあるみたいなので、
飲食はありそうもない。
ちょっと小腹が空いてたので、
近所にあったうどん屋でササっとうどんを食ってると、
始まる時間に。

最初はドラムの音だけが聴こえてきた。
生では初めて聴くイヌイさんのドラムは、
地の底から湧き上がるマグマのようだった。
精一さんのギターが、saraさんの鍵盤が、
マグマの中から顔を出す。

三つ巴になって激しく暴れたり、小休止したり。
なんか根源の時を思わせる音楽だ。
生物感はあまりないんやけど、
大気や水や大地が、
まるで生物のように蠢いている気がした。

ああ!やっぱり天体現象やわ。
磁気嵐のような渦巻く激しさ。
磁気嵐、体験したことないけどもな。

ピアノも鍵盤ではなく、
弦をハープのように直接奏でたりしてる。
アップライトピアノならではの奏法やなあ。

完全にアドリブのようなんやけど、
なんかフリージャズとは違う気がする。
メンバーがメンバーやから、
そう思ってしまうのか、
なんかロックなんよなあ。
あえて言うなら、フリーロック?
もしくは、現代音楽。

一瞬完全に音が消え、
精一さんのラインを通さない
エレキの弦を弾く小さな音が流れてくる。
イヌイさん、saraさん加わって、
三人になってもしばらくは小さめの音。
なのに、でかい音の時より、怖い気がする。
何でやろ。

精一さんの音、再びアンプからぐわ〜〜んと飛び出すと、
ドラムと鍵盤も音圧が変わる。
なんか、三人の応酬が面白い。

こういう完全アドリブの音楽って、
どうやって終わるんかな?と思いながら聴いてたんやけど、
何となく終わる少し前、
「あ、もうすぐ終わるな」って気づくもんなんやなー。
めっちゃ不思議やったけど、
そう思った直後、
あるべきものが、あるべきところに納まるように、
音が止んで、演奏が終了した。
1時間近い演奏、ありがとうございました。

こういう音楽なんで、
アンコールしてええもんかどうか、客も戸惑うが、
主催側に促されたので、喜んでアンコール。
アンコールは5分くらいかな?よりギュッと凝縮された、
完全にロックやな、思う演奏でした。

うわ!!イヌイさん、ROIKIさんとやってはりました!!

カッコええ、圧巻のライブでした。

終わってから、イヌイさんや精一さんと、少しお話しさせてもらう。
そしてsaraさんとも。
実は、saraさん、ワシのいた会社の後輩、
橋本孝之くんとバンドを組んでいた。
いや、今も組んでるのかな?
孝之くんは、2年前、彼岸に旅立たれた。
だけど、saraさんは、今も音楽のパートナーとして、
大事に思ってらっしゃるようで、
孝之くんの話、いろいろして頂いた。
ワシも、お二人の演奏を、確か一度聴きに行かせてもらったことがあるのだが、
その時は橋本孝之くんとしかお話ししてなかったようで、
saraさんとお話しするのは、初めてだった。
でも、saraさんも孝之くんの話できるのが嬉しいようで、
ワシの知らないミュージシャンとしての孝之くんの話を
聴かせて頂いた。
孝之くん、ほんまにええパートナーに巡り会えたんやなあ。

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