観る前より、ずっと好きになりました。BBBムービー「ドキュメント サニーデイ・サービス」。
もちろん、世代的に知ってたし、視界には入ってて、
「ええメロディ書くバンドやな」とは思ってたんやけど、
「ちょっとワシの好みと比べたら、ちゃんとしすぎてるかなあ」
と思ってたサニーデイ・サービスのドキュメンタリー映画。
観ると、ちゃんと強い衝動があるバンドで、
いろんな葛藤を乗り越えて、成長し続けてるバンドなんやなあ、と思った。
特に、丸山さんのご逝去の後、新しいドラマーを迎えて、
回数重ねるごとに、バンドとしての音が、高まっていく様子は、
ゾクゾクした。
最後は「最高のスリーピースバンドやなあ」と思いながら観てた。

観てて気づいたのは、衝動と陶酔、似てるようで全然違うんやな、ってこと。
自分たちの演奏に没頭してるように見えるところでは、
似てるかもしれんけど、
衝動は「俺、こんなことやりたいねん」
陶酔は「俺、今、かっこいいやん」なんやろなあ。
もちろん、ワシは陶酔には興味なくて、
衝動を聴きたいと思ってる。
若干の陶酔はあってもええんやけど、
それを上回る衝動がないステージは、
ワシには、観る値打ちはないかもしれん、思った。
サニーデイ・サービスのステージは、もちろん衝動に溢れていた。
映画で覗く、メンバーの人柄も、愛すべきやったしなあ。
改めて、サニーデイ・サービスのライブに行きたいなあ、
と思える、ええ映画でした。
映画の途中、若い頃の名曲「青春狂走曲」のPVが出てきたんやが、
これが、すかしてて、えらいかっこよかった。