良元優作@布施AGURA。

今日は布施のAGURAさんで、
良元優作さんのライブに。
初めての店、どころか、初めての町だけど、
退院してから、出来るだけ早く、
優作さんを聴きたかったのだ。
都合よく、今晩はワンマン。
まあ、ワシは知り合いのあまりいない
ちょっとアウエー感あるところで、
優作さん聴くのも、けっこう好きなのだ。
いつもと違う聴こえ方して、
ちょっと新鮮な気持ちになれるときがあるから。
今日は布施駅前でお祭らしく、
お神輿が店の真ん前を通り、
笛の音や、鉦の音で、
ライブが中断するハプニングあったり、
なかなかに楽しい出だしだ。

こんな日の「風につらつら」は、
体を抜けて、体感温度を下げてくれるなあ。
布施は優作さんの育った生野の隣町、
優作さんがガキの頃からよく来てたらしい。
そんな町で聴く「ペンノレ」は、
いつもよりさらに迫力が増して、
深く突き刺さってくるような気がした。
そして、その次に「石」。
なぜか病院で見た夜空を思い出し、
猛烈になにかがこみ上げて来た。
そうか、あのとき、ワシは不安で
孤独を感じていたんだな。
その気持ちが優作さんの「石」に
化学反応を起こしたんだと思う。
その後に「春の虹」そして
「まあいいやで日が暮れて」。
寂しさに押し流されそうになってるワシを
岸辺に引っ張り上げてくれた。
ああ、ワシには優作さんが
ほんまに必要なんやなー。
優作さんの音楽を一音たりとも
逃したくないと、このとき思った。
「月と金星」のギターソロが絶品やったのやけど、
不思議なんは、なんかこの曲を
初めて聴いたような気分に
なってしまったことだった。
「この寂しさは一時的なものだ」とか
歌詞のひとつひとつが、
「こんな表現あるんや!」みたいな
驚きとともに、伝わって来る。
何回も聞いたことある歌なのに。
脳の今まで使ってないとこで聴いて興奮した、
みたいな気分になった。
もしくは、今まで以上に深い部分に
歌が落ちて来たのかもしれない。

お、2部はエレキを手に。
言い忘れたけど、一部はずっと
アコースティックでした。
おかしいなあ2部一曲目の「たあちゃん」も、
ワシの中の反応したことのない部分が震えている。
理由はわからないが、優作さんの歌が
愛に満ち溢れてるんやなあ、
と言うことを、今まで以上に感じていることはわかる。
「餃子くさいおっちゃん」、
この歌詞に出てくるニチイは布施のニチイらしい。
歌の里帰りや。
「キムおじさん」からの「哀号」、
涙のコリアンメドレーや。
これを布施で聴けて良かった。
生野に近いと言うだけで、
やはりリアリティが胸を突くほどに迫ってくる。
「昨日見た夕日」が、すごい名演だった。
今日はたぶん優作さん初めての
お客さんも多いのはずなのに、
今日これまで一番の拍手。
そんな派手なわかりやすい曲でもないのに。
ええお客さんや!ええ町や!布施。
「帰り道」も、心に突き刺さった。
これも、また、いつもと違う角度からだ。
なんなのだ、この夜は。
優作さんの問題なのか、ワシの問題なのか。
「緑のタイルのイカしたテーブル」が
めっちゃええノリやった。
こんな激しい曲やったっけ?
ほんでラストが「天ぷら」とは!!
騒ぐけど、ちゃんと音楽に反応して騒いでいる。
お客さんもええ感じやなあ。
賑やかな大人のライブやった。

アンコールは「ペプシドライブ」。
ああ、なんか、分かるわあ。
今日のお客さん、みんなが友だち同士で、
みんなでワイワイ言いながら、
ドライブしてるみたいなライブやったもんなあ。
急に♪カルピスソーダ♪のところを観客に振られる。
迂闊!歌えず!
「ぼーっとしてたらあかんで!」
言われて、再チャレンジ。
二回目はちゃんとクリアー!
優作さん終わるつもりだったみたいやけど、
ギター置く時に、コップに当たって、
焼酎こぼす(笑)
「こんなんで終わられへん」で
「ネギネギブギウギ」!
何度かフェイント(笑)
「やる思たら、やらへんのんかーい!」
ああ楽しい。
なんか、いろんなことが吹っ切れた。
生きてることを楽しむ、って当たり前のことなんやろけど、
それをきちんと思い出せた。

ありがとう。
優作さん!

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