特別講演会「喜如嘉の芭蕉布」@京都新聞文化ホール。

先日行っておもしろかった展覧会、
「芭蕉布 人間国宝・平良敏子と喜如嘉の手仕事」の
関連イベントが京都であったので、
行ってきました。

展覧会の様子はこちらに。

今日は、写真NGだったので、
参考に、その展覧会のフライヤー、貼っておきます。

まずは、三線の演奏から。
内容ちゃんと読んでなかったので、
知り合いの清村斉さんが出てきてビックリ!

有名曲「安里屋ゆんた」からの、
清村さんの地元「多良間しょんかねー」
「なりやまあやぐ」を経て、
今日のテーマの「芭蕉布」へ。
八重山から多良間、宮古と北上して沖縄本島に入り、
沖縄県民なら誰でも知ってる
「てぃんさぐぬ花」を押さえて、
最後は「豊年デービル」で賑やかに講演に繋げる。
流石に上手い流れで、短い時間で盛り上げはりました。
そして、やっぱりええ声やなあ。
目を瞑って聴いてると、波の音が聴こえてくる気がしました。
じっと座ったままの観客相手なんで、
ちょっとやりにくそうやったけど、
しっかり温めてくれはりました。

そして講演は、昨年亡くなった人間国宝。平良敏子さんの後継者、
平良美恵子さん。
喜如嘉(きじょか)の芭蕉布の話をメインに穏やかな語り口で
芭蕉布の歴史や特徴などを語ってくれはりました。
やはり民藝とは切り離せない部分があるので、
お話の中に、柳宗悦さんや芹沢銈介さんやらの
名前が出てくるのが民藝好きのワシとしては、嬉しい。

日本画の中の芭蕉の話もしてくれはった。
若冲、そんなによく、芭蕉描いてるんや!
芭蕉といっても、バナナのこともそう呼んだり、
花芭蕉もあるらしいけど、
若冲、ちゃんと芭蕉布の原材料の、
糸芭蕉も描いてはるようです。

ちなみに、柳宗悦さんが書いて、
全国、全世界にその存在を知らしめた「芭蕉布物語」は、
ほぼ喜如嘉の芭蕉布のことを書いてはるらしいです。
この本、前に買ったはず。
まだ読んでなかった。
読まなきゃ!

平良美恵子さん、穏やかな語り口だけど、
なかなかユーモラスな話も挟んでくれて、
会場、和やかな笑いに包まれる。 
山之口貘さんの詩、「芭蕉布」を朗読してくれはった。
貘さん、そんな詩書いてたんや!知らんかった。

※写真はネットから拾いました。

杉村春子さんの「女の一生」の舞台衣装にも芭蕉布が使われてるらしい。
知らんことばかりで、楽しい講演会でございました。

やはり後継者問題は、あるみたいやなあ。
なんとか繋がっていってほしいなあ。

上手いお喋りではないかもしれんけど、
ちゃんと毎日の作業や暮らし中から出てくる、
説得力ある言葉で、
いろいろお話聴かせて頂いて、
ほんまにええ時間過ごさせてもらいました。

後継者問題以外にも、ほんま、
いろいろ困ってはるんやなあ。
それがそのまま言葉になって、出てくるので、
協力させてほしい!と素直に思えたのでありました。

終わってから次の予定まで時間あったので、
二条室町あたりをウロウロ。
実は、この辺りって、あまり来たことないんやなあ、
と歩きながら思いました。

なんやええ感じのアート雑貨のお店がありました。

近寄ってみると、ギャラリーイベントもやってるみたい。
名前が、、。

きっとずっと前から、この名前なんやろなあ。
気の毒。
誤爆って感じなんすかね。

その近くの曲がり角には。

京都では「いけず石」って言うらしいけど、
沖縄イベントに行ってきたばかりやったんで、
石敢当の京都バージョンやな、と思いました。

ちょっと疲れたし、時間もけっこうあったんで、
喫茶店を探しました。
ありました!
京都二条室町下がったあたりに、
ええ感じの昔喫茶「ユニオン」。

内装も、メニューも食器も完璧。

レトロとかではなく、
ここは今でも普通に昭和なんやろなあ。
「今年は昭和98年かあ」とかゆーてそう。

そして、客もお店の人も、オールおっちゃん。。
「メニューにカレーないのにカレーの匂いするなあ」思ったら、
それはおっちゃんたちから香る
加齢臭だったんでした。
と、ありがちなパターンでまとめてみました。

この辺り、普通の民家も、ええ佇まいで、
今度ゆっくり歩いてみたいなあ、
と思わせてくれるええ町並みでした。

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