大工哲弘 琉球孤(ママ)を渡る風 南島唄会2018@芦原橋リバティーホール。
今日は、芦原橋のリバティーホールに、「大工哲弘 琉球孤(ママ)を渡る風 南島唄会2018」へ。
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まずは大阪の大晢会(大工哲弘さんのお弟子さんたちの三線の会)の人たちによる
八重山の農作業、労働歌から。
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三線もない、無伴奏で、ステージ上の女性たちと客席に立つ男性たちの掛け合い。
これが「ゆんた」の原点なんやろなー。
続いて、黒島の民謡。
ステージに三線が並ぶ様子は壮観だ。
三曲目で「安里屋ゆんた」かー。なるほど、客を乗せるうまい演出やなー。
次は清村斉さん。多良間島ご出身で大阪で三線の工房をされてる方。
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力強くて、伸びのある、それでいて繊細な表現をされるいい声。
そこに音数の少ない三線と、余韻の残る笛が重なり、
幽玄な宮古民謡を聴かせて頂けた。
「なりやまあやぐ」は、背筋が伸びるような凜とした一級品の演奏だった。
うおー!「多良間しょんかねー」!生で聴くの初めて!!嬉しいーーっ!
頭を多良間の風景、友だちの姿が通り過ぎる。長い間行けてないなー。
ワシの知ってる多良間の友だちは、わりとザクッとしてるええ奴ばかりなんだが、
この曲はめっちゃ細やかな感じ。
あいつらとは違和感あるなー(笑)
多良間アピールのためのオリジナルソング「ワーリ カギスマ タラマズマ」(いらっしゃい美しい島 多良間島)。
「ズミ!」の掛け声が楽しいなー。
大晢会の皆さんの協力で、クイチャー(ザクッと言うと宮古版カチャーシーみたいなもん)!
やっぱりこれがないと終われんわなー(笑)
そして颯爽と登場していらっしゃったのは、大工哲弘さん。
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ピンクのシャツ、黒のスリムなパンツ、帽子というオシャレな出で立ち、
相変わらず背筋もピッとしてらっしゃって、やっぱりダンディーやなー!
左には、琴と歌の大工苗子さん(奥さま)、右には笛の石川さん。
あーこの声!!20年以上前に、夢中になったこの声!
その頃よりさらに奥行きが増して、まさに円熟の域やなー。
今日はダジャレも少なめに(笑)、西表〜鳩間島〜黒島と歌で八重山の島巡り。
今日は意外とサクサクと進んでいく。
大工さん、苗子さんに「あんたはゆんたく(MC)が長い!」と怒られるので、
「今日は少な目でやります」と言いながら、駄洒落を連発(笑)
始めると、止まらなくなるみたいです(^_^;)
曲名、聞き漏らしたが、与那国の賑やかな曲を演奏して、一部終了。
二部は、客席からちんどん通信社さんが登場。
練り歩きながら、ステージへ。
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ちんどん通信社さんのステージはトークも楽しいし、
演奏は心地よくて、さすがに、鍛え上げられてるなー。
スイング調の「大阪しぐれ」は、絶品でございましたー。
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そこに大工さん合流して「美しき天然」を。
1回目はチューニング合わなくてやり直し。
2回目は、大工さんが歌詞の書いた紙を見つけられず、やり直し(笑)
三度目の正直で、絶品の歌を聴かせて頂きました!
大工さんは、八重山民謡や沖縄民謡ももちろん素晴らしいんだが、
大和唄も、本当に素晴らしい。
絞る出すような切ない声で歌われる声から浸み出してくる、
隠しようもない八重山らしさが、なんとも言えず、全身を揺さぶる。
ワシが大工哲弘さん中毒になったのは、こういう大和唄だったかもしれない。
ステージで何度かキー合わせ。それもそのはず、
ネタをバラすと、休憩時間に、ちんどん通信社のジャージさんに
「今、キー合わせたばっかりなんすよ(笑)」と教えて頂いた。
まだ、大工さん、頭に入ってないんやなー。
このテーゲーさ、ええなあー。
「道頓堀行進曲」が聴けたのは、大阪やからやなー。得した気分。
そこからの「炭坑節」!あーもうたまらん!!お!炭坑節の歌詞が「十九の春」と似たものに。
このへんが、混じって「与論小唄」とかを経て、「十九の春」に繋がって行ったんかな。
そして、その「十九の春 大阪バージョン」。
ちんどん通信社の林さん「歌詞は大工さんが作らはりました」
大工さん「いろんなところから集めました。パクリです」(笑)
そして!本邦初!大工哲弘さんの河内音頭!!
いやいや、初披露とは思えない、素晴らしい演奏でしたー!
この瞬間に居合わせたことが、幸せやなー!
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苗子さん出てきたと思ったら、♪〜芸のためなら女房も泣かす〜
まさかの「浪速恋しぐれ」。
哲弘さんも苗子さんも歌ってセリフまで!
哲弘さんは、少し照れてる感じで、苗子さんは成りきって(笑)
ほんまに楽しいー!
締めは「生活の柄」。大工さんのMCで知ったが、
山之口貘さん、最新版の広辞苑に載ったらしい!
そのお祝いも込めて、この歌。
こんないいメンバーで大好きなこの歌を聴けるとは!
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そして最後は、出演者全員で「新安里屋ゆんた」。
会場から轟くような手拍子、合いの手。
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ええイベントやー!アンコール一曲目は、大工さんひとりで、とぅばらーま!!
返しはお客さんに求められた。応えるお客さんもすごいなー。
あー!それにしても、遥か彼方から聴こえて来て、
ワシの全身を包むようなこの声の、素晴らしいこと!!
至福。
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そしてアンコール二曲目は、苗子さん、ちんどん通信社さん出て来て、
「さよなら港」!さよならー!また来てくださいーー!
ほんまに楽しいイベントでした。
集客の不調を耳にしてたけど、ほぼ満席で、ええお客さんたちで、イベント大成功やったなー。
先日亡くなった山里勇吉さんの話は、聴けなかったが、
そこに大工さんのプロフェッショナルを感じた。
ええ連休の中日でしたー。
動画は、この日は歌われなかったんですが、大好きなオクノ修さんの歌を、
大工哲弘さんが見事に自分の唄にされてる「ハートランド」を。
いつか、これを生で聴きたいです。