度肝、残らず全部、抜かれ尽くした気がします。I Wayana Balawan@釜晴れ。
こないだの木曜は、急遽開催が決まった
バリ島の「I Wayana Balawan」のライブを観に釜晴れに。
何でも、ブルーノートでやる予定やったんだが、
諸般の事情で出来なくなって、
「釜晴れでできないかな?」と、
久保田麻琴さんから早苗ちゃんに打診があったらしい。
うげげげげ!久保田さんから?
早苗ちゃんから送ってきた動画とか観ると、
演奏も、ものすごい。
そら、行かんと!!
けど、ブルーノートの代わりが釜晴れってのも、すごいな!
そして、当日、またもや「諸般の事情」で到着が遅れ、
タクシーで20時ごろ到着。
ワシは、早苗ちゃんから「タクシー来るところから写真撮っといて!」
と仰せつかったので、撮らせて頂きました。
もちろんリハもなしで、あたふた用意して、
ぶっつけで演奏。
異国で、初めての会場、しかも西成、リハもなし、
どうなるんやろ、と思いながら観守る。
この間、約10分くらいやったかな?
うげげげげげげ!!
ものすげええ!!
なんじゃこれ!
早苗ちゃんから送ってもらった動画は、ギターとベースのもんで、
それだけでもすごかったのに。
なに?この即興ガムラン。
鉄製のガムラン初めて観たし、
両側から叩くのなんて、想像さえしたことなかった!
ツインネックギターは、両手タップ奏法!
なんかもう全部が全部、新鮮。
なんだかわからんけど、なんとなく沖縄音階も混じってる気がする。
最初は、ツインネックギター、エレキベース、カホン、ガムランの演奏で、
楽園ミュージックやなあ、意外とポップやなあ、
携帯ガムランの細工がビューティフルやなあ、
と、まあある意味、呑気に聴いてたんやけど、
途中から、ほんまに度肝を抜かれた。
両側ガムランが、もんのすげえ!おもしれー!!
凄すぎて、まったく分からんけど、
解説によると、ちゃうリズム叩いてるらしい。
両手タップも、それに呼応してるんか、
ちゃうリズムで叩いてるらしいが、
それも凄すぎて全く分からず。
分かってるんは「すげえぞ!気持ちええぞ!」ってことだけ。
あと、いくつかリズムが混じってるなあ、ってことか。
ほんまに、いくつのリズムあるんや。
ポリリリリリリリリリ、、、、リズムですわー。
ダブルガムランのソロがもう超絶。
あ、二人でやってるんでソロちゃうけど、
一人でできるわけない、すごい音数やけど、
二人でやってるのも信じられないくらい、
ピッタリ合ってて、ものすごいわー。
なんやろ、ための作り方とかも、
ときどき沖縄っぽくて、ドキッとしたりする。
歌うと、そのメロディも、なんとなく沖縄っぽい。
ギター弾きながら同じメロディをスキャット、
なんか極上のジャズ聴いてる気分やな。
誰やろ?なんか有名なジャズギタリスト、思い出す気がするんやけど、
名前が出てこない。
ピアノやったら、キース・ジャレットか、グレン・グールドか。
五弦ベースも、むちゃくちゃかっこええ。
ときどきジャコっぽい!
後で聞くと、借りもんやったらしく、余計にビックリ!
え、さっき入ってきた時、
初めて手にしたベースなん?
なんでそんなに「長年の相棒」みたいに操ってるんさ。
ガムランは曲ごとに数枚、入れ替えてるらしい。
それでこの合い方!
めっちゃ鍛えられてるんやろなあ。
ダブルガムラン、もうほんま凄すぎる。
ワシずっと同じとこ叩いてても、あんな速く叩けへん。
やー、四人ともすんごい、スーパーバンドやけど、
そんな、テクとか気にしなくても、
むちゃくちゃ気持ちええ音楽ってのが、一番すごいとこかもしれんな。
ガムラン二人のスキャット合戦。
なんか聴いたことあるケチャの唱法とか、
ラップとかも混じってるみたいで、
むちゃくちゃかっこええ。
休憩中、興奮しながら観客同士で話してる。
チック・コリア、アル・ディ・メオラ、サンタナ、パット・メセニー、
みんないろんなもん感じてるんやな。
話を聞くと、ダブルガムラン、すべて裏打ちになってるらしい。
あのスピードで?
もうなんだか、全部が、凄すぎて、訳わからん。
質問コーナー。
影響受けたミュージシャン、ギタリストは、ジョン・マクラフリンと高崎晃さん
ベーシストは、あ、二人挙げはった中、一人忘れちゃったけど、一人は櫻井哲夫さん。
リップサービスにしろ、嬉しいな。
というか、ラウドネスや、カシオペアが、インドネシアで知られてることにビックリした。
バリで有名な日本人アーチストは、五輪真弓さんで、
「心の友」はインドネシアでみんなが知ってる曲らしい。
その曲から二部開始。
ユニゾンスキャット、ちょっとSaigenjiさん思い出した。
え?これってクラシックの曲?
もう何が出てくるか分からんわー。
なんか歓声が、一瞬、スタジアムみたいに聴こえた。
20人ほどの観客やのに。
さすが釜晴れの客、ええもんにはちゃんと盛り上がる。
観客の中には、ふちふなの船戸さんや山村誠一さん、ひさぼん、
あうんさん・すうじぃくんなど、ミュージシャンも多い。
超絶速くて何やってるか分からんので、
ゆっくりやって解説してくれるコーナーあり。
それでも、結構速いやん(笑)
あ、ゆっくりやってくれてわかったけど、
やっぱり沖縄と同じ音階、入ってるんや!
通常演奏に戻って、もうノリノリ。
観客も慣れてきて、踊り出す。
一番踊ってたん、早苗ちゃんやったけど(笑)
気がつくと、
船戸さん、ボウルパーカッションで控えめに参加してた(笑)
アンコールのギターとダブルガムランのユニゾンが、
さらにすごくて、また度肝抜かれる。
この夜は、ほんま度肝抜かれまくり。
と言うか、まだ度肝残ってたんかー!
こんなにタップで右左、それぞれに、クリアでな音出してるの聴くと、
「他のギタリスト、なんでみんな両手で一つの音出してるんやろ」
思ってまうわー(笑)
ほんま、音楽とサーカス、いっぺんに楽しんでる感じですわ~。
楽しかったけど、終わったら、なんかすげえ運動したみたいな感じで、
えらい疲れてた。
やはり客席にいてた原やん曰く、「最終的にはキングクリムゾンやった」。
すうじぃくん曰く「テクニックある音楽って最終的にはフュージョンになる」。
なんかどっちも合ってる気がした。
バンドメンバーは、さすがにお疲れらしく、
打ち上げ、わりと早めに切り上げて、帰っていかれたが、
ワシは体は疲れてるのに、なんか気持ちがドキドキしっぱなしで、
家に帰る気になれず、
久しぶりにすうじぃくんと遅くまで話し込んでしまった。
ライブも、その後のトークも、めっちゃ楽しかった。
早苗ちゃん、ほんまいつもありがとう!!
動画探したんですが、どうしても、この夜、生で観た、
あの驚きには及ばない気がします。
一番近い感じがこれかな?ってのを載せました。
これはギターがツインネックではないですが。
船戸さんが上げてはったこの日の動画が、やっぱり一番すごいかも。
二倍速再生してるみたいですわ。いや3倍速か。
ほんま、驚いたり、楽しんだり、飲んだり、踊ったり、
忙しい夜でしたわ。
早苗ちゃんが、ワシの感想込みで報告、書いてくれはりました!