扇芝智也、杉浦こずえ、中山肇・松田博幸・三刀月ユキ、石原岳＠布施駅と小路駅の間にある蔵。

なんだかやばそうな情報が流れてきた。

いろいろはっきりしない。
場所すら、「来る」という人に個人的に知らせる、というやり方。
わかっているのは、ワシの知り合いの沖縄高江の石原岳さんがソロで出るってこと、
岳さんが、ソロってことは、かなりアバンギャルドなのかもしれない。
「難しすぎたら、どうしよう」と思いつつ、
こういうフリに「受けてやろうじゃないの」と思ってしまうのが、
ワシのいいところなのか、悪いところなのか、わからんが、
とにかくワシなのだ。

阪神百貨店の沖縄フェアの後に行くことになるので、
「今日は沖縄ディや！」と、
阪神百貨店のトークショー観てたら、開始時間には間に合わないのだが、
初めて降りるかもしれない「小路駅」から歩いて10分ほどのその場を目指す。

下町っぽい住宅街の中、突如現れれる立派な蔵。
ますます怪しいなあ。

会場は2階のようだ。
階段登ると、登ったまさにそこが、ステージのようだ。
「なに？このステージの場所？」と思いつつ見渡すと、
ちょうど向かいに岳さんの姿。
なんだか無茶苦茶、ホッとするやん。
人見知りのワシは、当然、岳さんの横に座る。

やはり最初の扇芝智也さんには間に合わなかったようだ。
これは、杉浦こずえさんという方かな？

なんだか、不思議な音が鳴り響いてる。
なんやらいろいろ仕込んだ球体を動かしながら、音を出してるらしい。
（岳さんの解説）
電極かなんかに近づけると、音が変わる。
なんや、これは（笑）

ベースは電気的な音やと思うんやけど、
地響きのような、宇宙から聞こえてくるような、
聴いたこともないような音。
なんか飲み込まれそうになる。

その球体、アクリル板のようなとこに置いてたら
触らなくても動いてるみたいやし。
不思議な世界やなあ。

杉浦さん今日と同じ楽器（道具？）で音出してる動画は、
見つかりませんでした。

あれ？なんかいつの間にか、人間の声も混じってるし、
ほんま何を聴かされてるんやろ？
あ、ちゃうとこで朗読してたんか！と言うか、
もしかしたら次の演者が始まってるのか？

なんかフレーズの書いてある紙が、床に散りばめられた。
それを読む方。
アルミホイルを広げる方。
そこに絵を描き始める。
ああ、会場の方も朗読始めた。
もう誰が観客で、誰が演者かも分からん。

そうか、途中から来てて分からんかったけど、
このライブ、演者がそれぞれ座ってる場所で、
そのまま演奏するんやな。

今は三組目の三人か。
アルミホイルはいつの間にか服になっている。

お、石原さんもやり始めた。今日の演者全員やってるな。
インターバルに、こうやって、全員が演奏して、
次の演者がやる感じなのかな？
やはりそーみたい。
いつの間にか、岳さんが一人でやってる。

こんなライブ、初めてやなあ。
岳さんもアバンギャルドやけど、
一番耳に馴染んでるギターの音なんで、
なんとなく安心してる。
アバンギャルドやけど、格好良くて、
ロックな面もあるギターやなあ、と思う。

ほんまにこーゆーの、
好きな人が集まってるんやなあ。
岳さんも驚くアンコール（笑）

いやあ、場所も、音楽も、演者の位置も、
すべてが不思議なライブでございました。

帰り道、来た道のはずなのに、
全然違う道に見えて、
地下鉄の駅にたどり着いた時、
半端なく、ホッとしました。