NeoTrad オキナワ“マチグヮー〈市場〉”@阪神百貨店。

阪神百貨店の沖縄関連イベントは、
他のとは、一味も二味も違ってる。
ただ単にモノを売るだけじゃなく、
「沖縄を理解して欲しい」
「リゾート地としてだけではなく、人間が暮らしてきた場所、
今も、暮らしながら、新しい文化を育んでる場所として見て欲しい」
という気持ちが、毎回、伝わってくる。

その阪神百貨店の今年のテーマは「マチグヮー(市場)」、
その名も「NeoTrad オキナワ“マチグヮー〈市場〉”」。
市場こそ、沖縄に暮らす人のパワーが炸裂してる場所やもんなあ。
有名な牧志公設市場はもちろん、
どの町に行っても、島に行っても、
その土地の暮らしが見えてくる。
多良間のAコープ、Bコープとか、呼び方からして、笑っちゃうもんな。
ちなみにBコープの正式名称は中央スーパー。
多良間には確かスーパーが二軒だけで、
Aコープじゃないかっら、Bコープと呼ぶらしい。
ええよな〜〜。

沖縄の市場は、戦後の混乱期に建てられたものが多いのか、
最近は、建て替えラッシュで、新しくなってるところが多くて、
やっぱり昔の風情を知ってるものとしては、少し寂しいのだが、
農連市場にしろ、糸満市場にしろ、宮古島市場にしろ、
内地の企業主導型の綺麗だけど、どこにでもあるようなものではなく、
ちゃんとその地域を反映して、
「この地域とこれからの50年〜100年を歩んでいく」という
覚悟のあるもの、ということに感心している。
新しくなった、牧志公設市場には、まだ行けてないので、
次回の訪沖のときに、必ず観に行きたいと思っている。

で、阪神百貨店。
最近綺麗になって、天井も高くなったので、
パッと見は、沖縄の市場感、あまりなかったかもだけど、
そこここに展示されてる、垂見健吾さんの写真が、
それを補ってる気がした。

そんなにお腹減ってなかったのだけど、
なんだか見ると、食べたくなるのが、沖縄そば。
おお好物のゆし豆腐そばがあるじゃないか!

お腹減ってないのに、あればやはりジューシーも頼んでしまう。
「食べ切れるやろか?」と思ったんだが、
なんだかペロリと完食してしまった。
ワシ的には、ジューシーが美味しいなあ、思ったんで、
セットで頼んだことにも後悔なしだ。

そして、今日行ったのには、もうひとつ訳があった。
先ほど話した垂見健吾さんのトークショーがあったのだ。
しかも、聞き役は、ワシも知り合いのカフェユニゾンの三枝さん。
垂見さん、たぶん30年以上前、椎名誠さんの著作で知って、
いろいろ写真観させて頂いて、
昔、ワシのFacebookの記事に「いいね!」頂いたので嬉しくなって、
友だちリクエストしてしまい、快く承認して頂いたので、
一応、繋がってはいるのだが、
直接お会いするのは、今日初めてだった。

トークショーは想像通り、いや想像以上の楽しく自由な垂見さんを
1時間たっぷり、拝見させて頂いた。
その表情が、面白いので、内容を聞いてなくても笑ってしまいそうなのだが、
やはり内容を聞くと、50年近く、沖縄の島々を回ってきた、
重みと深みを感じて、
この写真は、垂見さんにしか撮れないなあ、
ということに納得してしまうのだった。

写真を見ながら、その場所や風習の話をしてくださるのだが、
三枝さんと組んで動くことも多いそうで、
「ここでしか聴けない話」が、ぼんぼん飛び出してたのだと思う。
長い歴史を振り返る、二人の思い出語りを、
横で聞かせて頂いてる感じもあって、
「ああ、ここが、居酒屋だったらなあ、
栄町のおとんとか、石垣のたかしの店だったらなあ」とか、
何度か思ってしまった。

あまりに楽しくて、ややもすれば、
脱線して、遠くに行ってしまいそうな垂見さんを、
上手くコントロールする、三枝さんも見事。
猛獣使いのようでした(笑)

いくつも、ワシも行ったことある場所も出てきて、
その度に声出しそうになるんでした。
一番下の写真は糸満の白銀堂だと思います。

垂見さんの集大成のような写真集「めくってもめくってもオキナワ」は、
分厚くて、素晴らしいんだけど、
やっぱりその分、お高くて、今のワシには、手が出せませんでした。

その代わりと言ってはなんですが、
トークの中で、垂見さん、三枝さんがお勧めしてた、
「沖縄さかな図鑑」を購入して、
今日、もう一人の沖縄人、垂水さんとも、
知り合いの人のライブに向かうのでありました。
その話は、また別のブログで。

このイベントは11月6日月曜まで。
お急ぎください!

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