吉田省念、オオルタイチ&足田メロウ@音凪。

土曜日は音凪さんで、吉田省念さん、オオルタイチさんのライブ演奏
&足田メロウさんのライブペインティングへ。

まず、吉田省念さんのライブ。
「水中のレコードショップ」に続いてワシのお気に入りの「小さな恋の物語」。
省念さんの音楽は、ほんまに完成度が高いなあ。
極端に言うとライブとCDとかの音源と、大きくは違わないのかもしれない。
けど、やはりそこに、ライブならではの、起伏や空気、息遣いや奥行きが加わる。
ましてや今日はメロウさんのライブペインティングもあるので、
やはり、今日、ここならではのライブになる。
あーやっぱりライブって、生きもんなんやなー。
常に変化するメロウさんの絵を観てると、よりそれを実感する。


「茶の味」もええなあ!その後に、これまた大好きな「ツバメのチッタ」。
メロウさんは、クレパスを少し動かすだけで、
人になったり、魚になったり、鳥になったり。
あ、それが鳥になるのか!と驚いたりする。
本当に描くこと、自分の絵を熟知している。
けど、知ってる世界だけで全部作るんではなく、
偶然を大切にしてはるのが、より絵の世界を膨らませてて、面白い。
「これはこうなるんかなあ」とか予想したりもするんだけど、
ほぼ必ずそれは裏切られ、全然違うものになったり、
近くのものを描いてるのかと思ったら、ものすごく遠くのものを描いてたり、
なんか脳みその揺さぶられる感じが心地よい。
これはライブペインティングならではやなー。
話は省念さんに戻って、友部さんの「大道芸人」のカバーがめっちゃ良かった。
悲しさが積み重なって、透き通って行く。美しくさえ見えてくる。なんかそんな感じがした。

後攻のオオルタイチさんは、ライブでは初めて観る。
お名前はよく聞いていて、「一度観たいなー」と思ってたんで、
今日を楽しみにしていた。
ロバートワイアットを思わす透き通るような高音の美しい声。
メロディーラインも透明感溢れる美しいもんなのだが、
なぜか裏腹に、熱量を感じる。
声の出し方とか、そういう次元の話しではなく、
タイチさんの気持ちが前に飛び出てくるような気がする。
大きい声を出す、勢いよく歌う、とか、
そういう演出された元気さとはまったく違う熱量。
確信を持って歌う人からしか、出てこない熱量なんだと思う。

おっとボブマーリーのカバー!この夜の流れの中では少し意外。
だけど始まると、なんら違和感ないタイチさんの世界だった。
そうか昔、ダンスホールレゲエをやってはったと誰かに聞いた気がする。
いろんな背景があるからか、ギターも、ちょっと聴くと爽やかで美しい伴奏に聴こえるが、
よく聴いてると、一癖も二癖もあるように思えてくる。
リズムの取り方も独特だ。
うひゃー!「月ぬ美しゃ」!イントロのギターから聞いたことのないアレンジで美しい。
歌もため息が出るくらいの深淵さ。
きっと八重山の人ならこうは歌わないし、こんな伴奏はつけないのだろうなー。
ワシが今まで聴いてきた数知れない「月ぬ美しゃ」の中でも、
どれにも似てない一級品に出会った。
次はタイチさんから、メロウさんへのリクエストで「ミズハノメ」という
女神さまをを描いて欲しいと。
タイチさんの故郷、東吉野村に復活した小規模水力発電のテーマ曲をタイチさんが作り、
それのモチーフになった女神さまらしい。これもまた印象的な美しい歌だった。

アンコールは省念さん、タイチさんの二人で。
いやメロウさんと3人で。

タイチさんが18の時に、 友だちの詞に曲をつけたという「田んぼ」。
これを省念さんが探してきて、「やりましょ」という流れやったらしい。かわいらしい曲やった。
最後は省念さんのスズメンバ時代の曲らしい。
「サッカー」というタイトル。
ラップというか、語り中心の曲だったけど、
リズムに乗ったタイチさんのボーカルも、リズミカルな省念さんのギターもカッコええ。
なんか若さのほとばしる曲をやった。
ライブ後は、メロウさんといろんな話を。
じっくり話をしたのは初めてかもしれない。
楽しい時間だった。この日は、メロウさんのライブペインティング初めて、
という友だちが一緒だったんだけど、
感激して、メロウさんの絵を買ってた。
誘った相手が、そんなに楽しんでくれてるのは、ホントに嬉しい!

ホントにこの日もほのぼの楽しい夜だったなあ。

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