「ゆり子さんと待ち合わせ」向島ゆり子&松原里佳@釜晴れ。

月曜日の夜は、西成の釜晴れで、女の宴。
バイオリンの向島ゆり子さんと松原里佳さんというすごい組み合わせ。
ゆり子さん、飲みに来てたりするので、気が付かなかったが、
意外にも演者としては、釜晴れ初登場らしい。

まずは、里佳さん一人で、光玄さんの「満月」から。
この日は、満月だったからね。曇ってたけど。
凛々しい!!男にはない、女の凛々しさやなあ、これは。

二曲目から、向島ゆり子さん登場!
うわあ!なんて広がりなんや。
バレエかオペラの舞台かヨーロッパ映画、
観てるような気分。
里佳さんの持ってる感情の振り幅がさらに増幅されてる気がする。
ノーブルな気品さえ漂う。
里佳さんも気持ち良さそうに歌とてはる。

里佳さんの歌に表情を付け加えてる、と言うよりは、
こんなにいろいろ秒刻みで変わる細やかな表情が、
元々、里佳さんの歌にあったことを
ゆり子さんのバイオリンが教えてくれる気がする。
それにしても激しくて、豊かで、強くて、
しかも繊細なバイオリンやなあ。

ちょっと渦に巻き込まれそうな大きな曲が続いたので、
「好食小論争」の「あぶくたった」という可愛いフレーズが、耳に心地よい。
肩の力が抜けてゆく。
あ、肩に力入ってたのか。
ゆり子さんのバイオリンも笑ってるみたいに小気味いい。

一部ラストは西成のおっちゃんを里佳さんが歌った歌。
お!里佳さんに、西成のおっちゃん、降りて来た!(笑)
めっちゃルーズなブルースで、
里佳さん、リズム、ためるだけためたり、ほどいたりするのに、
ゆり子さん、ピッタリ合わせる。
以心伝心!当意即妙!
そんなにリハの時間なかったやろうに、
テクニック、相性ピッタリで、信頼感がお互いあるんやろうなー。

二部はゆり子さんのバイオリンソロから。
大陸的な雄大さがありつつ、
どこか哀愁や切なさも漂う。
ほんま、表情が豊かやわあ。
クラシックっぽいかと思うと、フリージャズのようでもあり、
捉えどころないんやけど、
それでいて、不自然さは微塵もなく、
心の動きに沿ってるように自然やから、
知らん間に、こっちも心が同期してるような気がしてくるんかもしれない。

お二人での二部一曲目は「ワンツー昆虫」。
ゆり子さん、前半はピッチカートオンリーで。
まるでウクレレか小さいギター弾いてるみたい。
自由な発想で、曲と向き合ってて、
これがええ!思うことやってはるんやなあー。
楽しい!

おお!アンチェイン梶さんの真ん前で「寸足らずの男」!
アンチェインさん、神妙な表情で聴いてはる。
いろんな思いがこもった歌やもんなー。
すごい豪華なご褒美かもしれん。

ゆり子さんのバイオリンがまた泣かす!
途中でマイク外して生音で。
なんかむっちゃわかるし、嬉しい。

リミットなしで、感情載せて来はる感じ。
グッと来るわー!
「寸足らずの男」はアンチェインさんバージョンで。

ラストはサンバで「ウタさえあれば生きていける」。
客席に座ってたとみやんもコンガ※で参加!
(※コンガではなく「スルド」というブラジルの打楽器らしいです。
早苗ちゃんが教えてくれました。早苗ちゃん、ありがとう!)
ああ!やっぱり、こういう曲は、リズムがあるとノリが良くなるなあ。
最後は里佳さんまで立ち上がって踊りながら歌う。
とみやん、グッジョブ!!

アンコール、静かだけど、微妙なリズムの変化があって、
奥行きある曲、里佳さんも、幅広いなあ、おもろいなあ。

終わると、雲が少し薄くなって、
朧ながら、満月が見えた。

ここんところ、女性オンリーの音楽の凄さを思い知らされることが多いけど、
この日も、すんごいもん聴かせていただきました。
怖い!というよりは、楽しい!でしたけどね。

今、里佳さん、向島ゆり子さんも演奏してるニューアルバム、
制作中らしい。
むっちゃ楽しみ!!

打ち上げも、めちゃくちゃ楽しくて、
ゆり子さん、里佳さん、釜晴れ早苗ちゃんの女子トークに、
ゲラゲラ笑いながら、時間忘れて、
あやうく最終逃すところでございましたよ。

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