久しぶりのパイレーツカヌー・フルメンバー&アンソニー・ダ・コスタ@ムジカジャポニカ。

昨日は真っ昼間からムジカは満席。
さもありなん。
久々、2年ぶり?パイレーツカヌー、
フルメンバーでのライブなのだから。
フィドルの欅さん観るの、いつ以来か。

「Guitar Blue」だ!
始まった途端、アルバムをめくるように蘇る記憶。
これこれ!このいなたいのに、小洒落た音、
おかえり!パイレーツカヌー!!

幕開けにパイレーツカヌーが一曲やって、
その次は、アメリカから、アンソニー・ダ・コスタ。
流れるように繊細なギターは、
決して巧さを誇ることなく、
傷つきやすそうな哀しみを背負った声を、
そっと前に押し出す。
まだ20代だと言うが、
知性のある大人なギターだ。

おお!アンソニーのバックに、
パイカス(パイレーツカヌーの男性陣3人)が登場!!
いろんな人に寄生するパイカス。
とうとう国を超えて寄生!
国際的寄生虫ユニット(笑)
でも、このバックが、すごく良い。
寄生のされがいもあるってもんだ。
潤さんのベースとヨッシーのドラムの
リズム隊が今まで気がつかなかった
足もとに気付かせてくれ、
岩ちゃんのドブロは、独り言を会話に変えて、
アンソニーの違った面を観せてくれる。
パイカスのおかげで、アンソニーの
人となり(歌となり?)、全身が見えてきた気がする。
二曲目では、それがさらに有機的に絡み合って、
バンドサウンドとして聴こえてきた。
ソロのときは観せなかった激しさがチラつく。
どうやらアンソニー、知性をはみ出す知性も、
持ち合わせているようだ。
アンソニー、意外とREMとか、
オルタナなバンドにも近そうな気がする。

休憩挟んで2部は、もちろんパイレーツカヌー。
サラちゃんのマンドリンと
岩ちゃんのドブロのイントロから
ベスさんのボーカルが入り、
サラちゃんのコーラスが入る。
このハーモニーは、まさに桃源郷。
テンポの速い、ご陽気な曲では、
気持ちよくのってる客席から、
手拍子や掛け声が飛ぶ。
アップテンポのパイレーツカヌーの場合、
正しい掛け声は「イヤッハー」だな(笑)
欅さんのフィドルの哀愁、
欅さんを観るのが久しぶりなこともあって、
懐かしさとか、嬉しさとか、いろんなもんが、こみ上げてくる。
まいったなあ。

なんかいつもそーなんだけど、
パイレーツカヌーのMCは、
和やかな笑いのコーナーになる。
サラちゃんのしっかりしてるんだけど、
ところどころ天然なキャラが、
周りのメンバーの楽しい突っ込みを誘発して、
なんか親戚の宴会みたいになる。
この雰囲気も好き。
この雰囲気も含めてパイレーツカヌー。

やっぱりフルメンバーのパイレーツカヌー、すげえ。
緊張と弛緩の絶対値が、ぐんと大きくなる。
技の数も、ぐんと増える。
何時間でも聴いてられるバリエーションの豊かさだ。

ラストの曲の全員コーラスと、
それに続くフィドルと鍵盤ハーモニカのユニゾンが、
天国過ぎて、倒れそうになる。
いやあ、ほんまに来て良かったー。

アンコールは、アンソニーも一緒に。
ああ気持ちいい。
パイレーツカヌー、フルメンバーは2年ぶりくらいらしいが、
そんなこと、微塵も感じさせない、
アンソニーに至っては、リハなしとは、嘘やろ!
と思うくらい、一体になった演奏やった。
終わるのが、ほんまに惜しい。
みんな思いは一緒やったようで、
ダブルアンコール。
ダブルアンコールの曲は、ちょっと可愛らしい曲で、
岩ちゃんのバンジョーがおもちゃっぽくて、楽しい。
欅さんのフィドルも、踊りながら歌ってる。
あー!楽しかったーー!
ありがとー。

動画をもうひとつ。
ライブの様子を。
6年前か。
みんな若い!!

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